前回の記事では、グロースハッカーは商品開発とマーケティングを区分しないというお話をしました。

その過程で、グロースハッカーの特徴③にあたるバイラル効果(ネットを介して瞬く間に人気が出て世の中に拡散すること)という概念をご紹介したのですが、今回はその具体的な例を見て行きたいと思います。

前回もちょっぴり触れましたが、やはりSNSはその代表格です。

もしあなたにFacebook友達が2人しかいなかったらどうでしょう?

「ホームページが全然更新されないしつまんない!」

その通りです。

その反面もしあなたに1,000人の友だちがいたら?

友人が勧めるニュースや音楽が次から次にアップされ、あなたの楽しみや満足度は格段に高まりますよね?

するとユーザーのリテンション(≒リピート率)が高まるだけでなく、より多くの人とつながろうと言う欲求が高まるわけです!

実は皆様が毎日利用する電話も同じこと。

電話も利用者が増えれば増えるほどるほど利便性が高まりますよね?

更にFacebookは、「もしかしたら友達かもしれませんよー」と言った具合に、データとアルゴリズムを駆使した紹介機能を通じてオフライン上の友人関係をオンライン上でも可能にします。

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これこそFacebookが埋め込んだバイラル効果(の一部)なんです。

もちろんバイラルモデルはSNSに限ったことではありません。
皆様が毎日のように利用するネット通販も例外じゃないんです。

ネット通販業者にとっての販売媒体であるウェブサイトとそのUX(ユーザーエクスペリエンス)は、取扱商品に並ぶ「プロダクト」であり、多くの通販サイトには

・紹介機能

商品やサイトを友達に紹介することで特定のリワードが貰えちゃう。

・レコメンデーション機能

この商品を買ってる人はあの商品も買ってるなんてきいたら思わず気になっちゃう。

・オンラインギフト券

特定のネットショップでしか使えないとは言えお得なギフト券だったらプレゼントしたくなっちゃう。

・カスタマーレビュー

「噂」はたちまち広がちゃう。

といった機能が備わってますよね?

こういった「横のつながりを利用してサイトの知名度を向上させるさまざまな仕掛け」こそVirality戦略の重要な特徴なのです。

情報が瞬く間に拡散するネット時代において、商品にバイラル効果を埋め込むことは欠かせない戦術の1つとなっています。

そしてこの戦術を確立した者こそがグロースハッカーと呼ばれる洗練されたウェブマーケターだったのです。

Viralityに目が行き過ぎて肝心の商品の魅力を伝えきれない例も多くありますが、それはまたいつか別の機会に!