「SNS上のどんなアクションも同じ価値を持つの?」

前回の記事「Google新アルゴリズム ハミングバードは検索結果に民主主義をもたらすのか」を読んでくれた私の友人からの質問です。

SNS上の各アクションに関する重みについても記述しようと考えていたのですが、「検索エンジンの民主主義化」に目が行き過ぎてすっかり忘れておりました。

SNS上の各アクションの価値

SNS上には様々なアクションが存在します。

例えばフェイスブックでウェブコンテンツに対してアクションを起こす際は、

  • ・イイね
  • ・共有
  • ・近況をアップデート
  • ・フォロー

ツイッターでは

  • ・ツイート
  • ・リツイート
  • ・フォロー
  • ・ふぁぼる

などが存在しますよね。

SNSを日常的にご利用なさっている皆さんならご存知の通り、これらのアクション全てが同じ重みを持っているわけではありません

ウェブコンテンツに対するアクションによって、必要な工数や忠誠心はおおよそ以下の図のように違っているわけです。

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検索結果への影響

もちろんアクションによって忠誠心と工数が変われば、ハミングバードがソーシャル評価を判断する上での基準にも変化をきたします。

前回の記事で私が提唱した「被リンクの評価基準から考える」方法論を当てはめて考えてみましょう。

Googleが被リンクの質を判断する基準には

  • ・忠誠心の高さ(美容外科へのリンクであれば、美容に関する話題を扱ったリンクが◎)
  • ・サイト制作にかかった工数(コピーコンテンツやワードサラダはNG)

が含まれます。

もし同じ判断基準がウェブコンテンツに対するソーシャルアクションにも当てはまるのであれば、

  • ・ソーシャルアクションから見える忠誠心いいね!を押すより共有されたほうが高い評価を受ける
  • ・アクションにかかる工数「おすすめ」といった平易なコメントを書くよりも、「ハミングバードがソーシャルアクションも考慮してるなんて知らなかった」といったコメントの方が高い評価を受ける。

の2点が判断基準に含まれると考えてまず間違いないでしょう。

Google+の重要性

SNSと検索エンジンの関連性を語る上で欠かせないのがGoogle+。

どちらもGoogleが運営しているサービスなわけですから、他のSNSに比べてGoogle+上のソーシャルアクションがより重視される可能性も捨てきれないでしょう。

既に様々なメディアに取り上げられているように、Youtubeへの書き込みやGoogle Helpouts(ヘルプアウト)にGoogle+アカウントが必要になったり、Googleは着実にメディア総支配の動きに出ています。

検索結果の決定において今後ソーシャルアクションの重要性が高まると仮定して、各SNSプラットフォームにおけるアクションの重要性に違いが出るのか、しっかりと注目していきたいところです。

まとめ

  •  ・ウェブコンテンツに対するSNS上のアクションは、種類によってかかる工数や忠誠心が違います。
  • ・Googleがソーシャル評価を被リンク評価と同様の形で検索結果の決定基準に含むのであれば、ソーシャルアクションの工数や忠誠心の差が検索結果に表れるといって間違いないでしょう。
  • 他のSNSと比べて、グーグルが運営するGoogle+上でのアクションにより大きな重みが加算される可能性も否定できません。