コンテンツマーケティング。

2013年のマーケティングトレンドを象徴するバズワードの1つではないでしょうか。

本ブログでも何度もこのキーワードは登場しており、特にハミングバード導入以降のSEO対策はコンテンツマーケティングというコンセプトなしに語ることはできなくなっています。

しかし、言葉ばかりが先行して、誤った情報や手法に基いたコンテンツマーケティングが横行しているのも事実。

本日はそんな現状を考慮して、マーケティング担当なら必ず知っておきたい「コンテンツマーケティングで犯しがちな6つの間違い」をご紹介致します!

間違い① 売上アップが唯一の焦点

コンテンツで顧客を獲得したいなら、売上に目を向ける以前に、ユーザーのためになるメッセージを正しいチャネルとタイミングで伝え、適切なターゲットと信頼関係を築くことに焦点を当てましょう

コンテンツマーケティングとは、良質なコンテンツの提供によって顧客を獲得することです。

要するに売上げアップやリードジェネレーションがが最終的な目的な訳ですが、売上だけに重きをおくことによって、「良質なコンテンツ」の定義が曖昧になってしまうケースを多く見かけます。

そもそも正しいコンテンツマーケティングとは、「(見込み)顧客にとって価値のあるコンテンツ」を届けることであって、「あなたが考える質の高いコンテンツ」を提供することではありません。

もしあなたのウェブサイトが自社のアピールばかりを並べた供給側本位のコンテンツしか提供していないなら、今すぐコンテンツを見直しましょう。

間違い② 自社サービスの優位性ばかりを伝える

あなたの商品がどれだけ優れているかをただアピールするのはやめましょう。

消費者も馬鹿じゃありません。

自社の商品を過大評価したコンテンツも、他社の商品をただこき下ろしたコンテンツも、目の肥えた消費者にとっては競合同士の単なる意地の張り合いでしかないのです。

消費者がウェブコンテンツに求めているのは、自身の悩みや不満を解決する上で最も適切な商品を見極める手助けです。

他の商品と比較するのであれば、双方のメリットとデメリットを挙げることはもちろん、特にどんな状況下に置かれたユーザーの悩みを解決するのに最適なのかを明確にすることが重要です。

間違い③ 最新の情報は絶対取り入れる

「良い情報=新しい情報」という発想は捨てましょう。

たしかに時事性や更新頻度は、良質なコンテンツを構成する大切な要素のひとつです。

古い情報ばかりを載せていては、ユーザーのためのコンテンツとは呼べないでしょう。

しかし、新しい情報を載せるばかりに気を取られ、あなたが伝えたいメッセージが疎かになったり曖昧になっては意味がありません。

新着ニュースや新たなコンテンツを追加する際には、あなたがウェブサイト全体をもって伝えたいメッセージを必ず再確認してみましょう。

間違い④ 簡潔であればあるほど良い

コンテンツの良し悪しはコンテンツの量で決まるものではありません。

もちろんキャッチコピーを考える際やTwitterなどを活用する際は、文章の簡潔さがとにかく重要です。

しかし、キャッチコピーやTwitterはあくまでコンテンツ全体への導入部分であり、コンテンツ全体を簡潔にしすぎればメッセージが伝わりづらくなる恐れもはらんでいます。

コンテンツを作成する際には、まず本当に伝えたいメッセージを明確にしましょう。

メッセージが長ったらしい場合には、以下のような対策を取ることで、メッセージ性をそのままに閲覧しやすいコンテンツを提供しましょう。

  • ・削除してもメッセージがぶれない部分は削除する
  • ・重要ポイントをリスト化する(読みやすくする)
  • ・複数のコンテンツに分ける
  • ・チャネルを再考する(例えば長々とした文章をあげる場合は、オウンドメディア>フェイスブック)

間違い⑤ 量より質

質の良いコンテンツを量産できる仕組みを考えましょう。

もちろんただのコピーコンテンツや誰でも知ってる情報を載せていてはコンテンツマーケティングとは呼べません。

しかし、質にこだわりすぎて量を確保できなければ本末転倒です。

「質と量の両方を担保出来る方法はないか」、とにかく考え抜きましょう。

例えば、グロースハックジャパンは皆様に最新のWEBマーケティング情報をお届けすることを目的に、米系統計サイト Statistaの情報をしばしば引用しています。

信頼性の高い粗データを発信するサイトを活用し、粗データに関する意見や分析結果を載せることも、質と量の両方を担保するための手法の1つと言えるでしょう。

間違い⑥ 最重要KPIはソーシャル指数

コンテンツマーケティングの成否をソーシャル指数だけを基に判断してはいけません。

いいね!やリツイートの数はユーザーからの貴重なフィードバックの1つであることに間違いありませんが、アクションに工数がかからないことから、データとしての厚みはユーザーの生の声やアクセス解析に比べて低いことも事実です。

ソーシャル指数のみに頼ることなく、下記のKPIを含んだ従来通り定性・定量的観点からの効果測定を心がけましょう

  • ・ユーザーレビューの数
  • ・ユーザーレビューの内容
  • ・流入数
  • ・コンバージョン
  • ・直帰率
  • ・離脱率

まとめ

  • ・流行のコンテンツマーケティングもやり方を間違えれば失敗に終わりかねません。
  • ・本記事で紹介した6つの間違いを参考に、ご自身のコンテンツマーケティング手法を改善していきましょう。