WEBマーケティングのメリットは世界中のユーザーに製品を低コストでアピールできること。
今更何だと思われるかもしれませんが、実はこの定説こそ(特にウェブマーケティング初心者の方が)今最も重要なWEBマーケティングトレンドの1つを見過ごす要因となっているんです。
ローカル戦略が注目されるワケ
ローカル戦略
近年のウェブマーケティングを特徴付ける最重要トレンドの1つです。
ローカル(地域)戦略が重要なトレンドに成長した背景には、以下のことが挙げられます。
- ・ウェブサイト制作費用の低下
ウェブサイトを制作するコスト面でのハードルが日々低下しています。
今やウェブサイトは大企業や中小企業に限らず、商店街の片隅にあるような小さな店舗にとってもマーケティング手段のひとつになっているのです。
- ・マーケティングツールの発展
Google AdWordsを含むマーケティングツールの発展により、地域別に顧客を絞ることが増々容易になっています。
- ・モバイルデバイスの普及
スマホやタブレットの普及により、「道行く先で道行く先の」情報を取得するユーザーが増えています。
ローカル戦略により、こうしたユーザーを効果的に取り込むことが可能になります。
では、具体的にどのようなローカル戦術を駆使すれば良いのでしょうか。
モバイル時代を生き抜くために必要な5つの具体的なローカル戦術を教授致します!
Map Engine Optimization
限られた商圏での販売促進を任されるマーケティング担当者なら恐らくここ1~2年で何度と無く耳にした言葉でしょう。
聞きなれないという方の為に説明致しますと、Map Engine Optimization(MEO)とはGoogleマップで上位表示を達成することを指します。
検索キーワードに関連した地図や位置情報が以下の画像のように表示されたことはありますよね?
この位置情報の上位に表示される取り組みこそがMEOと呼ばれるマーケティング手法にあたります。
ご覧のように、「新宿 ラーメン」というキーワードに対して、食べログのページより上に表示されていることがお分かり頂けるかと思います。
上部に位置することで必ずしもクリック率が上がる訳ではございませんが、視認性が高まる(人の目につきやすい)ことは間違いないでしょう。
MEOを始めるためにはまずGoogleプレイスへの登録が必要です。
登録方法は以下のURL(WEB担当者フォーラム)にわかりやすく記述してありますので、ご参照下さい。
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2010/09/24/8848
MEO成功への秘訣はSEOほど解明されていないのが現状ですが、
- ・実際の位置
「新宿」「池袋」「渋谷」などの駅名で検索された際には、該当する駅から近いほど有利と考えられています。
- ・口コミの数
位置情報に付随して、ユーザーによる「Googleの口コミ」が表示されます。
口コミの数(≒注目度の高さ)が1つの要因になっていることは間違いありません。
の2点は重表な指標であると考えられます。
住所表示オプションの設定
地域マーケティングを任されるリスティング担当者の皆様であれば「住所表示オプション」の有効利用は必ず抑えたいところ。
住所表示オプションとは、リスティング広告の情報に付随して表示される位置情報のことです。(画像を参照)
上の画像を見ると、位置情報がある広告と無い広告が並んでいることがお分かり頂けると思います。
実はこの住所表示オプション、広告出稿の際に設定しないと表示されないんです。
「豊島区の接骨院なら○○」といった広告分よりも、「東京都豊島区池袋○-○-○」と表示されている方が、実際に距離が近かった時の心理的インパクトは絶大です。
設定方法は以下のURL(グーグルサポート)に記してあるので、今すぐ実践してみましょう!
https://support.google.com/adwords/certification/answer/2404182
地域ページの作成
SEOにもローカル戦略は不可欠です。
各地に店舗を保有する場合には、必ず店舗ごとのページを設置しましょう。
店舗は1つしか無いが出張サービスを扱っている場合にも、地域情報は欠かせません。
サービス提供地域ごとにサービスと関連した地域特有の情報を載せることで、「地域名+サービス名」での上位表示が可能になります。
ただ単に地域情報と称してリンクも飛ばさず地域名をズラッと並べる施策だけではローカル戦術とは呼べませんよ!
【以下のサイトが上手にローカルSEOを実践しているので、ご参考ください。】
http://kataduke-st.com/area/tokyo/minato.html
http://www.happy-bears.com/service/kaji/area/tokyo/shibuya.html
地域情報系ポータルの活用
どこの地域にも、概して地域情報サイトは存在するものです。
例えば新宿なら「新宿サーチ( http://www.shinjuku.or.jp/ )。
ちょっと都心から外れれば、「ちょうふどっとこむ( http://chofu.com/ )」なんていうサイトも存在しています。
情報量が必然的に多い地域系ポータルを利用することにより、SEMでは上位表示が難しいキーワードでも費用をかけずにマーケティングが実現可能です。
各サイトによって掲載料金は様々ですが、無料であれば活用しない手はありません!
また、全国の情報を掲載するiタウンページ( http://itp.ne.jp/?rf=1 )にも無料で企業情報を掲載できますので、しっかりと抑えておきましょう!
ローカルSNSマーケティングの実践
Twitterやフェイスブックマーケティングにもローカル戦術は欠かせません。
それぞれの広告ツールに搭載されている地域ターゲティング機能の利用は基本中の基本。
複数店舗を所有するのであれば、各店舗ごとにページを設定しましょう。
各店舗が同一ページに投稿することで、情報が1ページに煩雑に羅列されてしまう事態を防ぐ効果があります。
(英語版Facebookでは地域ページと親ページを連携させて効率的なページ管理を実現する機能があるようですが、日本語で利用可能かは確かめられませんでした。)
近々フェイスブックのグラフサーチ(ページやユーザーを地域や特徴から検索できるサービス)が各言語で提供されることも予想され、フェイスブックマーケティングでローカル戦術を意識する重要性は増していくでしょう。
日本ではまだまだな感が否めませんが、チェックイン情報を拡散できるアプリFoursquareの存在も見逃せません。
「あのおしゃれな彼女が通う帽子屋さんなら絶対かわいいアイテムが見つかるはず!」
「あのグルメな彼がチェックインしてるならきっとこのお蕎麦屋さんは美味しいはず!」
といった感じで、Foursquareを使ったマーケティングは、費用を割かずにユーザーからユーザーへと企業情報が拡散するSNSマーケティングの真骨頂と言えるでしょう。
まだFoursquareで位置情報を申請していない方は、今すぐご登録を!
まとめ
- ・モバイル時代にローカル戦略は不可欠です。
- ・地域戦略には、検索エンジンマーケティング、SNS、ポータルサイトを存分に活用しましょう。