【本記事は個人的な経験により一部ドラマチックすぎる表現を含有しております。】

ようやく待ちに待った瞬間がやって来ました。

次世代USBの開発に取り組むUSB3.0 Promoter Groupの代表ブラッド・サンダー氏の発表によると、私達がUSBを使用する上で長らく直面してきた「あの問題」が次世代USBによりついに解決されるようです。

次世代USBコネクターはリバーシブルに

connctor

「もしUSBのコネクタ部分に裏表がなかったら…」

部屋が真っ暗な時、飲み過ぎてしまった夜、(特に)コンピューターの裏にUSBポートがある時、現代に生きる皆様なら少なくとも一度は願ったことがあるでしょう。

大容量データの保存や移管スピードの向上にばかり目が向けられた結果、コネクター部分の裏表によって生み出されたUSBの使い勝手の悪さは、現在に至るまで姿を変えず私達の生活に立ちはだかっているのです。

iPhone5の発売と同時に発表されたLightning コネクターの導入により一部のiPhoneユーザーはこの悪しき問題から開放されましたが、他の多くのデバイスはもちろん未対応のまま。

USBリバーシブル問題は充電時だけに起こることではなく、データを保存する時も移管するときも常に私達の願いに反してつきまとい続けてきたのです。

lightning

【表裏関係なく挿入可能なLightning】

しかしこんな心配に煩わされる必要はもうありません。

前述のサンダー氏の発表が事実であれば、次世代USBコネクターはどっち向きでも挿入可能ないわゆる「リバーシブル型」。

USBと共に過ごした約14年間の苦悶から私達はついに開放されるのです。

次世代USBに見る世の中に潜む些細な不便と眠るビジネスチャンス

「なんで今まで誰も解決してこなかったんだろう」

今までUSBの表裏に悩まされてきた人もそうでない人も、疑問に感じて当然です。

世の中に潜む些細な不便は時が経てば経つほど当たり前のものとして生活に染み付き、問題を解決しようという意欲さえ奪ってしまうのかもしれません。(もしかしたら技術的な問題かもしれませんが、そこは私もよく分かりません。)

しかし、そうした些細な不便にブレークスルーをもたらすことが出来ればビジネスチャンスが生まれること間違いありません。

今回の発表を機にリサーチを行ったところ、実は裏表関係なく使える「リバーシブルUSB」も既に存在するようなんです。

リバーシブルUSBがどれだけ売れているのかは定かでありませんが、

  • ・「コーヒーは好きだけど眠れなくなるから夜は飲めない」という不便を解消したデカフェコーヒー
  • ・「空気に触れると美味しさが長持ちしない醤油」の常識を覆したヤマサ醤油の新容器

などなど、些細な不便から生まれるイノベーションは今後も次々生まれていくでしょう。

特にスマホアプリやウェブサービスの開発が未だかつて無く容易になった今、生活に潜む問題や課題をビジネスに変える機会がより身近になっていくのかもしれません。

まとめ

  • ・次世代USBコネクターは表裏関係なく使えるリバーシブルタイプであることが発表されました。
  • ・アップルのLightningや今回の発表のように、「些細な不便」は今後も様々なイノベーションのきっかけになるでしょう。