Googleは昨日、Google+のUIを利用した新感覚ディスプレイ広告「+Post」を発表しました。
「またソーシャルメディアが広告に埋め尽くされるのか…」
そうお考えになった皆様、心配ご無用です!
実はこの+Post、Google+内に表示されるのではなく、グーグルディスプレイネットワーク(GDN)を駆使した新感覚インタラクティブ・ディスプレイ広告なんです。
インタラクティブ広告
インタラクティブ広告と書くと馴染みのない言葉に聞こえてしまうかもしれませんが、実は皆さんの周りにも既に多く存在しています。
例えばFacebookのフィードにしばしば登場する一件単なる投稿のようにも見えるこのコンテンツ。(一部英語表示でごめんなさい)
もちろんコンテンツの一部のように見えるいわゆる「ネイティブ広告」な訳ですが、「いいね!」「コメント」「共有」ボタンが広告の下に設置されています。
従来のテレビコマーシャルや新聞広告とは違い、インタラクティブ(相互作用)広告には広告主とユーザーが双方向にコミュニケーションを取れる仕組みが埋め込まれているのです。
+Postが行くインタラクティブ広告の最先端
このインタラクティブの最先端を行くのが、昨日発表されたGoogleの新感覚ディスプレイ広告「+Post」。
四の五の説明する前に、GoogleとToyotaがコラボした+Postキャンペーンの様子を動画でご覧下さい!
(英語が分からない方も動画を見れば+Postの概要をお分かり頂けると思います。)
http://www.youtube.com/watch?v=4yCUgx7H2zo#t=82
いかがですか?
皆さんが慣れ親しんだディスプレイ広告やソーシャルメディア広告とは以下の点で大きく違うことがお分かりいただけたのではないでしょうか。
- ・Google+内ではなく、GDNに表示される。
今回最も注目すべき点は、新型広告+Postがグーグルプラスの中ではなく、GDNに表示されることでしょう。
Facebookやツイッターに並ぶソーシャルメディアが広告に埋め尽くされないで済むのはもちろん、既に200万以上の登録ウェブサイトを持つGDNに新たな広告タイプが加わったことはマーケティング担当者として見過ごせない変化です。
- ・カーソルをディスプレイ広告に合わせるとコンテンツが飛び出す。
動画からお分かり頂けるように、カーソルをディスプレイ広告に合わせるとGoogle+のUIそのままのコンテンツが飛び出す仕組みになっています。
今までもカーソルを合わせると画像が切り替わる仕組みは存在しましたが、ソーシャルメディアの外側で広告主とユーザーが双方向コミュニケーションを取れる仕組みは極めて斬新と言えるでしょう。
現在は数社が試験的に導入を終えた段階で、実際のブラウザーで目にした人はまだまだ少ないとのこと。
アメリカで昨日発表されたばかりということもあり、日本での導入はもう少し先になると予想されます。
グーグルは昨日の発表で+Postに関する前向きな数値をいくつか口にしたようですが、「真新しさ」が消えたときにユーザーのエンゲージメントも一緒に下がってしまわないのか、今後の進展に注意を払いたいと思います。
まとめ
- ・Googleが新感覚広告+Postを発表しました。
- ・Googleディスプレイネットワークに表示される+Postは、最先端のインタラクティブ広告と言えるでしょう。
- ・現在は一部の企業が試験的導入を終えたテスト段階のため、今後明らかになるユーザーの反応が気になるところです。