ついにフェイスブックに動画広告が登場しました。

かれこれ1年以上も囁かれてきた動画広告配信のニュースがついに今週現実のものになるようです。

自動再生される動画広告

フェイスブック動画広告最大の特徴は、動画が自動再生されることです。

まずはこちらのURLにあるビデオをご覧下さい。

https://www.facebook.com/business/news/Testing-a-New-Way-for-Marketers-to-Tell-Stories-in-News-Feed

videofb1

何気なくFacebookを見ていると…

videofb2

映画「Divergent」の動画が自動的に再生されます。クリックしてみると…

vdeofb3

フルスクリーンで動画が再生されます。

videofb4

「あんまり興味がないな」と思ったユーザーは、動画を停止して…

videofb5

同じ広告元が出稿している別の動画広告をスワイプしながら閲覧出来ます。

今まで個人や企業が投稿してきた動画は、ユーザーの任意に基いて再生されてきました。

一方で、今週ローンチが発表されているフェイスブックの動画広告では、ユーザーが動画を閲覧したいか否かにかかわらず動画広告は自動再生されるのです。

期待される効果と懸念

もちろん通常であれば静止したままのフェイスブック画面に動画が自動再生されれば、ユーザーの注意を喚起すること間違いありません。

ユーザーは既にフェイスブック広告を見慣れており、今後クリックスルーレート(CTR)の下降が懸念される中、広告主にとってこの動画広告は新しいSNSマーケティングの手法としての活躍が期待されています。

一方で、懸念されるのは動画自動再生によるローディングスピードの低下です。

ただでさえ情報量の多いFacebookに動画の自動再生が加わればページのロードに時間がかかることが予想され、フェイスブックは直近の対策として、モバイル機器に関してはWiFiにつながっているときのみ動画広告を自動再生する予定だそうです。

また、動画製作のコストを考えると、広告主の誰もがこの広告から利益を受けるわけではありません。

当面は映画などのエンタメ業界中心の動画広告が予想されますが、投資対効果の実証により、今後フェイスブックがユーチューブに並ぶ動画広告の主戦場にのし上がるのかが決まりそうです。

今回の動画広告を「テスト」段階にあると発表したFacebook。

今回の自動再生動画が最近発表されたグーグルの新感覚ディスプレイ広告「+Post」に対抗する手段としてフェイスブックの武器になるのか、今後の効果検証を待ちたいと思います。

まとめ

・フェイスブックが動画広告の配信を発表しました。

・動画広告はフィード上に自動再生され、ユーザーは好きなときに動画を停止することも可能です。

・今後CTRの低下が下降する懸念を打ち消す武器となることが期待される一方、動画の自動再生によりページのロードが遅くなるのではという懸念も存在します。

・当面は映画などのエンタメ業界の動画広告出稿に偏りそうですが、投資対効果の検証が進めばフェイスブックがユーチューブに並ぶ動画広告の主戦場にのし上がることも期待されます。