失敗は成功のもと。

古いことわざにもあるように、スタートアップ文化にも、失敗を積み重ねて初めて世界に通用するサービスや製品が生まれるといった経験則が根付いています。

ツイッターやアマゾンの創設者も、失敗を重ねてようやく現在世界に認められるサービスを確立したことは周知の事実です。

しかし、生まれて初めて立ち上げたスタートアップで成功しない理由など1つもありません。

スタートアップ立ち上げ時につきものの失敗やリスクは、いくつかの勘所を心得るだけで最小限に抑えることが出来るのです。

本日は、「スタートアップが失敗する8つの理由」と題して、あなたの(そしてあなたが今後立ち上げるかもしれない)スタートアップが絶対に割けるべき間違いをご紹介致します!

個人的な問題と社会が抱える問題を履き違える

どんなスタートアップも、「世の中に存在する問題」を解決したいという意欲から事業構想や開発が始まります。

めんどうな顧客管理を簡易的かつ効率的に可能にしたセールスフォースや、デバイスにかかわらずどこでもファイルを保存・開封出来るようにしたドロップボックスはその最たる例ではないでしょうか。

しかし、「世の中に存在する問題」は必ずしも「社会が抱える問題」であるとは限りません。

スケール出来ないスタートアップの多くは立ち上げメンバーの「個人的な問題」に焦点を当て、プロダクトの拡散に失敗してしまうのです。

こんな間違いを犯さないためにも、技術開発前の見込み客に対するヒアリングは必ず入念に行いましょう!

あらゆるニーズに応えようとする

見込み客のニーズを尊重するばかり、必要以上に複雑で開発に工数のかかる機能を増やしていませんか?

スタートアップは大企業と違い、リソースに限りがあります。

プロトタイプやプロダクトを開発する際は、「シンプル・イズ・ザ・ベスト」を常に胸に刻んでおきましょう。

まずは小グループのユーザーにベータ版を提供し、フィードバックに優先順位をつけ、それに応じて徐々に改善を加えていくことが大切です。

後々の修正を考えずにコーディングする

始めから何億人ものアクティブユーザーを想定してコーディングする必要はありませんが、将来スケールするためにも後々修正しやすいコーディングを心がけましょう。

いざユーザーが増えてから柔軟性のないコードを修正することは非常に工数のかかる作業であり、スタートアップの成長を妨げる要因にもなりかねません。

焦ってローンチする

ローンチまでの時間を最小限に抑え、フィードバックを基に改善を加えていくことは間違いではありませんが、バグばかりのプロダクトを世に送り出しては元も子もありません。

ユーザーの体験を最適化するためにも、ローンチ予定日に執着すること無く、予定日から数日間はバグの発見や修正に努めましょう

「解決」ではなく「開発」に集中する

スタートアップ立ち上げ時に最も重要なのは、見込み客が抱える課題やニーズの抽出です。

コードはあくまで課題を解決するためのツールであり、顧客の課題を十分に理解していればコーディングも適切かつ容易に実装が可能と言って過言では無いでしょう。

間違っても「こっちの方がコーディングが楽だから」といった理由で開発を進めてはいけませんよ!

ビジネスを無視する

事業立ち上げ時に欠かせない3c分析にもあるように、顧客(Customer)、競合(Competition)、自社の戦略や強み(Comapny)を意識せずにスタートアップの成功は不可能です。

特に技術畑出身の起業家ほどプロダクトの質にこだわり過ぎる一面があるため、基本的な市場環境をプロダクトに反映出来ないケースが多々有ります。

会社としてサービスを発信するからには、ビジネスを意識して初めて完璧なプロダクトが完成することを必ず心得ておきましょう!

はじめから万人にアプローチする

より多くの人に製品を体験してもらいたい気持ちは痛いほどよく分かります。

しかし、リソースに限りがある中でデスクトップ、モバイル、アンドロイド、iOS etc…全てに対応しようとしては、一つ一つのプラットフォームで強みを最大限発揮できない可能性も格段に上昇してしまうのです。

限られた人員の技術的強み(使用言語、開発経験 etc…)を今一度確認し、まずは1つないし少数のプラットフォームに焦点をあてて開発を進めましょう。

選択と集中はビジネスの最たる基本です!

少数精鋭にこだわりすぎる

企業としてサービスを提供する以上、スタートアップとはいえ経理や交渉といった開発以外のタスクもこなさなければなりません。

少人数であらゆるタスクを管轄し、コストを最小化することも重要ですが、非技術タスクをアウトソースすることで開発者にどれだけの余裕が生まれるかをしっかりと考慮し、その時々に合った決定を心がけましょう

まとめ

  • ・失敗はつきもののスタートアップも、スタートアップが失敗する8つの理由を心得ればリスクを最小化することが可能です。