米シリコンバレーで注目の「グロースハック」を日本に広めた第一人者、高橋雄介氏にインタビュー


グロースハックの一般化を目指すAppSocially

goviral

-ありがとうございます。ここからは、グロースハック普及活動からAppSociallyに焦点を移し、グロースハックをスタンダードに変えようと試みる高橋さんの起業家としての顔に迫りたいと思います。まずはAppSociallyが果たす役割についてお聞かせ願えますか。

AppSociallyは、従来であれば工数のかかる、優れたグロースチームを持った会社が実装するようなスマホ・アプリのリファラル(=招待)機能の実装を、1行のコードの追加〜多くても30分程度のカスタマイズで可能にするSDK提供サービスです。AppSociallyを使えば、必要なメトリックのトラッキングや改善までをワンストップで実施することが可能になり、AARRRのリファラル部分の最大化につながります。

-数あるウェブサービスの中で、リファラルに特化したアプリ最適化サービスを立ち上げるに至った経緯をお聞かせ下さい。

元々は『株式会社一人企業』の代表としてクラウドソーシングやソーシャルメディア上の未成年の保護を含むWEBサービスを提供していましたが、2012年の1月を境にチームでスケール出来る環境やサービスを次のステップとして考えるようになりました。ちょうどその頃シリコンバレーを中心にモバイル・ファーストがWEBの主流になり始めていたこともあり、モバイル開発者向けサービスに目をつけ、同年の3月にアメリカ・サンフランシスコにサービスの検証旅行に出たんです。

現地では「Lean UX ( Jeff Gothelf, Josha Seiden 著 )」、「アントレプレナーの教科書 ( Steve G. Blank 著 )」といったリーンスタートアップ関連の本を毎晩熟読して、カスタマー・ディベロップメント(顧客開発)を日々実践しました。「検証結果が出るまではコードを一行も書くな」というIan McFarland氏の教えに忠実に、タイトル、タブライン、機能説明、連絡先などを詰め込んだ一枚のPDFを現地のディベロッパーに御見せし、ニーズを探ってはそのPDFを毎晩更新し、徐々に商品の機能に関する詳細を詰めていきました。

iPadで逐一フィードバックを手書きしながら最終的にイラストレーターを用いて資料を完成させるのですが、「この機能良いね」、「こんなの必要ないよね」、「これさえあればすぐにでも契約するよ」といった見込み客の声が直に届いて、最終的には、コードを一行も書く前にいくつかの契約をとる事ができましたAppSociallyがリファラルの最適化に焦点を当てるのも、検証中に届いた「リファラル機能を内製で作るのは大変」、「トラッキングコードの挿入ミスが多い」といったディベロッパーの生の声に基づいた結果なんです。

〈検証初期段階の資料〉

〈検証後期の資料〉

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SFCを2010年卒業。塾長賞受賞。専門領域は、ビジネスコンサル・デザイン。NTTデータにて金融事業を企画・運営後、ジャーナリスト団体、『ワードストライク』を立ち上げる。ITブログメディア growth hack japanのライターや、Curazy(台湾版)の編集長を行う。


8kumo

Author: 8kumo

SFCを2010年卒業。塾長賞受賞。専門領域は、ビジネスコンサル・デザイン。NTTデータにて金融事業を企画・運営後、ジャーナリスト団体、『ワードストライク』を立ち上げる。ITブログメディア growth hack japanのライターや、Curazy(台湾版)の編集長を行う。

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