未読メルマガが山のように溜まっていませんか?

本日は、そんなメールに関する悩みを超簡単に解決する成長サービス「Unroll.me」の機能とグロースの裏側をご紹介します。

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Unroll.meとは

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Unroll.meは、読みもしないのに定期的に送信されるメルマガを、手間をかけることなく配信解除してくれる非常に便利なサービスです。

「そんなの手動でやれば」という意見もあるかもしれませんが、皆様のインボックスを見てもお分かりのように、不必要だと理解していてもなかなか手動で解除するまでにはいかないギャップに着眼しています。サインアップする度に自動的にメルマガ登録が求められるこのご時世に欠かせないニーズを満たしていると言えるでしょう。

また、配信解除に限らず、必要な複数のメルマガを、決まった時間にまとめて送信してくれる「Rollup」もUnroll.meの魅力であり、現在までに700,000人のユーザーを抱え、15億通のEメールを配信停止に追いやってきました。

しかし、実は既にローンチから2年以上の歳月が経過しており、急成長を見せたのは今年に入ってからのこと。一体、Unroll.meに何が起こったのでしょうか?

見本とすべきリファラル施策

Unroll.meが急成長を遂げた理由。それはズバリ、多くのサービスが見本とすべきリファラル施策です。

Unroll.meは、2011年のローンチ以降、2年の歳月をかけてUI設計中心のアップデートを行なってきました。

しかし、昨年末までのユーザー数は現在の70万人よりも圧倒的に少ない15万人。正しいグロースの考え方に忠実に、時間をかけてプロダクト体験を最適化してきた一方で、無料サービスとしては致命的なリファラル部分に問題を抱えていたのです。

そんな中、昨年から今年にかけて、実際にどのようなリファラル施策が急成長の背景にあったのか、見て行きましょう。

前述の通り、Unroll.meは完全無料のWebサービスです。従って、登録後は、シンプルなUIに沿って簡単に不要メルマガの配信停止が可能になります。

本当にシンプルで使いやすいUI設計のため、ポンポンいらないものから配信停止を実行してしまいますが、5件目を過ぎた途端に「ここから先は、友人にUnroll.meを紹介しないと使えませんよ」と紹介を求めるポップアップが登場します。プロダクトの価値を理解した上で、もっとこの体験を味わいたいなら紹介をお願いしますというスタンスです。

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5件が最適な数字かどうかは別として、配信停止プロセスの簡潔さ、言ってしまえばUnroll.meの全てをユーザーに体験させ、もっと価値を味わいたいなら紹介という姿勢は学ぶところが多いのではないでしょうか。PayPalのグロースチームのトップであるチャドゥノフスキー氏が挙げる「成長サービスが持つ3つの特徴(①プロダクトを紹介することで、被紹介者に対してスマートな印象を与えられる、②プロダクトを紹介することで、紹介側がプロダクトから得る価値が向上する、③紹介されたプロダクトを利用することで、被紹介者も価値を実感出来る)」を見事なまでに満たしています。

実は、人気「出会い系」アプリのBadooも同じような施策を導入しています。ダイレクトメッセージやエンカウンターズ(異性がタイプかそうでないか、○×をつけ、異性同士がマッチングした場合のみメッセージ出来る機能)を含むBadooの基本機能は一定まで無料で楽しめますが、○×ゲームの回数制限400回を過ぎたところで、友人への紹介か有料登録が求められる仕組みです。

唯一Unroll.meと異なるのは、「出会い系は出会うまでがプロダクト体験」であり、ネット上の体験を全てのプロダクト体験とは言い難いということ。その点Unroll.meは「簡潔な配信停止プロセス」がプロダクトの本質であるため、グロースを推進するエンジンの構築方法に則ったリファラル施策と呼べるのではないでしょうか。

今年に入ってから昨年比400%以上のユーザー数を見せているのも、2年をかけたプロダクト体験の最適化に基づくものであるはずです。

 https://unroll.me/

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