edited by Ryutaro Mori

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あなたは一日に何回スマホアプリを開きますか?

この度モバイルマーケティング・アナリティクスサービスのFlurryは、1日にアプリを開く回数とスマホ依存に関するデータを公表しました。

単純に依存具合が分かるだけでなく、過去1年間でスマホに対する依存度、そしてモバイルの浸透が急速に拡大したことが分かる、非常に興味深い内容です。

スマホ中毒の基準

13億デバイス上に存在する約50万のアプリをモニタリングするFlurryによると、1日のうちにスマホアプリを開く平均回数はおおよそ10回16回以下であれば利用頻度の観点から「通常」レベルであると伝えています。

一方で、一日につき16回~60回スマホアプリを開くユーザーは「やや依存」レベル、そして60回以上開くユーザーを「中毒」レベルにあると見なしています。

Flurryが定義する「中毒」ユーザーは、無理に利用を制限しようとすると振戦せん妄などの禁断症状を覚えるほどだと言います。

(「60回なんて開かないだろ」と感じた皆さん、余裕があれば実際に数えてみてください。本日私はゆうに100回は開いています。)

以下の図を見てみると、中毒レベルにあるユーザーの数はまだまだマイナーである一方、前年の2013年度の7,900万人と比べると123%増の1億7,600万人が中毒レベルに達していることが分かります。

flurry-mobile-addict

「通常」と「やや依存」レベルのユーザー数を見ても、それぞれ前年比23%増、55%増と、スマホ依存が急激に加速していることが見て取れます。

参考: Mobile addicts launch their apps 60 times a day (VentureBeat) 

詳細なデータ

データの詳細を見てみると、「中毒」ユーザーの大半を10代、大学生、中年子持ち世代が占めていることがわかります。

10代と大学生が大きなシェアを占めていることは容易に理解出来ますが、中年子持ち世代が高い中毒度を見せている事実に関して、Flurryは「子供とデバイスをシェアしている」ことが大きな理由であるのではと語っています。

また、「通常」ユーザーの52%は男性、48%は女性であるのに対して、「中毒」ユーザーの48%が男性、52%は女性であり、「中毒」ユーザーに関しては女性が1,500万人多いことも分かっています。

更に詳しく見てみると、女性の中毒ユーザーの特徴として、①母親、②ゲーマー、③スポーツファンであるということが挙げられ、男性の中毒ユーザーに関しては、①車好き、②ゲーマー、③カタログ通販愛好者という特徴が挙げられます。

最後に

前述の通り、私が今日一日何回アプリを開いたか、やや不正確ではありますが意識的にカウントしたところ、60はおろかゆうに100回を超えていました。

元々パソコン依存は自覚していましたが、本記事を執筆するにあたってスマホ中毒であることも認識するに至った次第です。(本日は外出時間が多かったこともありますが…)

本記事とは別の筋の情報によると「スマホを使う時間の内、アプリ使用時間が占める割合」は90%に迫るとも伝えられており、モバイルとアプリはますます同義語に近い存在になっています。

スマホ画面最適化よりも多くの場合開発に工数のかかるアプリ制作ですが、ユーザーの属性を定量・定性両方の観点から理解し、その必要性をしっかりと見極めましょう。