「好きより価値を追求しろ」ネットの覇者アンドリーセンが語るプロダクト論

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Edited by Ryutaro Mori

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僕はずっと「人が身の回りに集める物ほどその人について多く語るものはない」という考えに心を奪われていたんだ。だからPinterestは決してビジネスライクな分析から生まれた訳じゃなく、僕が本当に作りたいサービスだったんだよね。

—Ben Silbermann, CEO of Pinterest

上記の引用文は、「成功の秘訣はプロダクトへの情熱と納得する超有名サービス創始者10人の名言」の中で紹介したPinterestのCEO Silbermann氏のプロダクトに対する情熱が伺える内容の発言です。

Silbermann氏を含む有名サービス創始者の発言には私も共感する部分が多く、それ故に記事としての紹介に至った訳ですが、この度「インターネットの覇者」とも呼ばれるNetscapeの創始者、そしてFacebookやeBayのボードメンバーとしても知られるマーク・アンドリーセン氏が一見これらの発言に真正面から反論するツイートを連発で投稿しています。

その真意はどこにあるのか。

本記事では、アンドリーセン氏による発言の翻訳を基に、彼が考えるプロダクトの極意に迫ります。

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プロダクトの「価値」にフォーカスを

アンドリーセン氏が情熱や趣味に動機づけられたプロダクトに警鐘を鳴らす理由とは。

実際に彼のツイートを見て真意を探ってみたいと思います。

「命題:『好きなことをやれ』や『情熱に従え』といったキャリアアドバイスは危険且つ有害だ。」  

「そういったキャリアアドバイスは、大抵の場合実際に好きなことを追い求めた結果成功した人々から耳にする。」

「問題は、私たちはこうしたキャリアアドバイスを好きなことを追い求めた結果失敗した人からは耳にしないということだ。」

「この問題は、メディア、スポーツ、スタートアップなど、大多数が敗者となり、ほんの一握りだけが勝者として君臨出来るトーナメント形式の分野において特に厄介だと言える。」

「より適切なアドバイスは、『価値を提供するプロダクトを追求しろ』ではないだろうか。自分自身のエゴではなく、誰か他の人々の為になる価値にフォーカスするべきだと言うことです。」

「より多くの価値を提供するほど、提供するプロダクトに対して大きな満足感を覚える。そして市場規模が大きい時、巨額の富を得ることになる。」

「自己中心的な考え方が蔓延した近代文化において、自分を犠牲にして他人の為に価値を提供しろというのはもしかしたら難しいかもしれない。」

「(しかし、本当に価値のあるプロダクトを提供する時、)褒美は遅れてやってくるものだ。短期的な幸福を犠牲にして、何年も身を粉にして世界に貢献することで初めて報われることだってある。」

(なるべく分かりやすくなるように意訳を含んでいます。翻訳のプロじゃないのでご容赦ください。)

情熱と価値

私個人の見解ではありますが、アンドリーセン氏の主張は必ずしも「夢を見るな」や「情熱を持つな」ということでは無いと感じます。

もしあなたがユーザーが感じる不自由を解消することに情熱を感じていたとすれば、それは価値のあるプロダクトを提供することと同等の意味を持つからです。

また、彼の「大多数が敗者となり、ほんの一握りだけが勝者として君臨出来る」という発言は、好きなことを追求した際の確率論及びリスクに関しての言及であり、愛着や情熱を持つことを批判する内容ではありません。

価値のあるプロダクト。

つまりユーザーのニーズを適切な形で満たすプロダクトほど成功しやすいことは当然である一方、行き過ぎた愛着や情熱によって自己の欲求を優先すれば、結果としてニーズを満たし切れないプロダクトが出来上がってしまうというジレンマをアンドリーセン氏は強調したかったのではないでしょうか。

はじめはプロダクトに対する情熱を否定するのかと懐疑心を持って読んだアンドリーセン氏のツイートでしたが、彼の起業家、そして投資家としての経験則が詰まった一連の発言なのではと、熟読した後の今はそう感じます。

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Author Profile

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Ryutaro Mori
 

UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)を2013年に卒業。
ITブログメディア growth hack japanの元監修者。
ディレクションやコンサルティング業務の傍ら、ウェブサービスの拡散に貢献する術を日夜研究・実践中。

 

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Author: growthhackjapan

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