@:はじめに
弊社、株式会社vapesも虎ノ門近辺に移転し、”ドラえもん”もとい”トラのもん”がメインキャラクターとなっている虎ノ門ヒルズのお膝元にオフィスを構えております。
今年は、3D映画の公開・ニコンやトヨタのCMとのコラボ等色々な企画が進行中。
また、アメリカでも翻訳されたDORAEMONが輸出され始めました。
そんなDORAEMONが輸出されたアメリカのクラウドファウンディングサイトindiegogoにて、Jiboというロボットが話題になっています。
このロボット手はなく足もありません。
なぜ、このJiboがアメリカで興味を持たれているのでしょうか?
1:次世代のドラちゃんJiboとは?
本製品は、秘密道具が使えないは当たり前ですが、自走もできない残念なロボットです。
その癖に、5万円という高価格。そんなロボットではあるが、Indiegogoにて1.8億円(178万ドル)の出資を受ける程、注目を受けるロボットになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=3N1Q8oFpX1Y
理由は、このロボットがコミュニケーションに特化したロボットだからです。
動画を見ていただくとわかる通り、Jiboは①画面 ②音声 ③腰 この3つを使ってしか表現ができません。
しかし、この表現がかわいいのです。
銀河ヒッチハイクガイドのマーヴィンの様なのっぺりした白い形。
B&Oの新型のスピーカーだよと言われれば95%の人は納得してしまうでしょう。
でも、電源をつけて話しかけると、話し相手になってくれる。
Jiboは一種のキャラクター性を持ったコミュニケーションデバイスです。
動画では、コミュニケーション以外にも撮影や電源操作等が紹介されていますが、そこに期待して購入している人は少ないです。
2:対する和製ロボット達
ASIMOやAIBOを始め、現在でも日本では多くのロボットが存在しています。
①pepper ソフトバンクが作るロボットpepper。唐突な登場すぎて、あまり取り上げられていない雰囲気があります。
あの筐体の大きさやデザインや開発費などを考えると50万円前後の費用になると思いますが、戦略的・広報的な役割が強いのだと思います。
②週刊 ロビを作る
先日、連載号が終了した、週刊 ロビを作る。
おまけではなく、分割とはいえ本屋さんでロボットが購入できる様になったのだから時代は変わったと感じました。
少なくとも最終号まで出ているからには、高いお金を払ってでもロボットを購入したいと言う層がいるという事の証明でもあると思います。
3:文鎮になるのか家族になるか?
さて、chumbyやAIBO等、購入時には革新を感じ我が家では生活の一部となりました。しかし段々と愛着が薄れ、起動する回数も減り、いつしか倉庫に追いやられていったり、ヤフーオークションにて新たな飼い主を探されていきました。
pepperには、独自のアルゴリズムがくまれており一つ一つが異なる性格を持つとされていましたが、そもそもAIBOにだってその機能はありました。
じゃあ、Jiboを始めこれらはモニュメントの様に使われないプロダクトになってしまうのか?
と言いうと、製品のサポート次第だと思っています。
対話を実施するにあたり、回答に関して多くのパターンを持つ。これは、テスター等を用いて実施しなければ、かなり時間的な労力がかかります。しかし、サーバー側で情報蓄積を行い回答に関してのパターンを後から用意する事ができれば、テスターすらも不必要になります。しかも、テスター側も先行投資という形で多くの場合協力が期待できるでしょう。
Jiboを始め、これからのデバイスの多くはリアルタイムにwifiでアップデートや情報取得ができる為、この前は間違った回答をしていたけれども今回は正解を当てるなんて事が期待できます。
4:ロボットに一番大切な物は、ロボットでないこと
日本の格言の中で、『守・破・離』という言葉があります。
最後に、手塚治虫の火の鳥の復活編の一節を取り上げたい。
”どこか人間くさかったのである。たとえば人間くさい失敗もしたし、感情らしいもので機嫌がかわることもあった。なにより人間の思い出をくすぐるような遊びや お話を知っていたのだった。”
ロビタというロボットに対する評価を書いた文章である。
ロビタは旧式ロボットでありながら、家政婦ロボットとして家族の一員として認められている。
ロボットである事に対しての信頼性や、期待値とは異なる行動をロビタが実施する。これは、昨日の記事「ささる仕組み」における意外性を持った報酬の項目である。ロボットでありながら、ロボットではない事が継続利用や愛着を生む為には必要不可欠な要素なのです。
果たして、Jiboは愛され家族となれるのか?
皆さんのご意見お待ちしております。