@:はじめに
ビジネスにおいて、環境の変化への適応というのは必須条件です。
環境変化を予測し、適応を早めた人が成功するのは世の常です。
世間が「アイス・バケツ・チャレンジ」で氷水をかぶっている頃、多くのWeb担当者も氷水をかぶりました。
Facebookのアルゴリズム変更である。
変更の内容と、海外の動向に関してまとめたい。
1:数度目の心変わり
聡明な読者の方々は、いつもの事だろうと達観しているだろう。
Facebookのアルゴリズム変更は、今回が初めてではない。
前回は、スパム対策としてニュースフィールドの変更を行った。
http://newsroom.fb.com/news/2014/04/news-feed-fyi-cleaning-up-news-feed-spam/
しかし、前回のアルゴリズム変更とことなり、今回は記事の書き方にまで言及する変更となっている。
バズメディアとそれに付帯する粗製濫造のメディアが要因ではないかといわれている。
ニュースフィールドは自分の興味があるものが優先的に表示されるシステムだが、逆に興味を引く二特化しすぎてしまったが為に、Facebook側からいらないコンテンツだと判断されてしまった訳だ。
2:海外における意見
Bloombergにおいては、以下の意見が出ています。
・バイラルメディアの死に関しては時期尚早である
・ただ、多くのメディアは一時的に減少傾向になる
・出版社等が優位性を持つ可能性がある
Re/codeにおいては、以下の意見が出ています。
・Facebookは与えてくれる可能性もあるが、全てを奪う可能性もある
・前回のアルゴリズム変更により大幅な変更があり75パーセントもPVが減った
・しかし、理由を確認し対策を打ったところ通常通りまで戻った
・変化を注視しておければ、減少対策だけでなく増大させる可能性も持っている
3:取るべき対策
取るべき対策は以下の通りである。
①釣り記事と判断されないタイトル付けを行う。
前回のスパム対策アップデートと同じく、PVを稼ぐ為だけの記事に対しての流入を避けるという事が名言されている。
クリックしたいという欲求を誘わなければ、クリック率は低下してしまうが、従わなければ表示されないというジレンマがある。
扱っているコンテンツにもよる部分があると思うが、コンシューマーへのシェアを促進させたいのであれば、外してはいけないコンテンツは一般的な記事にする。
逆に、おもしろ投稿やちょっとしたニュースで釣り記事の判断がどの程度になるのか体感で図って見る事をお勧めしたい。
②画像のみの表示をやめる・少なくする
ページ流入を図りたい場合には、画像のみの表示をやめる事が求められている。
本文表記も含めた内容への変更が必須だ。
③別の流入を考える
オーガニック流入を減らし有料を増やすといったことや、スパムアップデートなどFacebookのみの流入のビジネスモデルであった場合、Facebookによってビジネスを止められてしまうリスクがある。
減少してからの対策よりも、別の流入や継続した参加が望める方法を検討する時期が来たと言えるだろう。
例えばニュースサイトであれば、iphone利用を高める為にアプリ化を行ったり、大幅な改変が見込まれない別のSNSにおいて運用を開始する事も一つの方法だろう。
④ビジネスの方向転換を行う
そもそも論となってしまうが、一つの場所に軸足を置きすぎてしまった場合にその場所が崩れされば同じくしてビジネスも立ち行かなくなってしまう。
これは、アルゴリズム変更だけの問題ではありません。
Facebookの利用者が減少するかもしれません。
自分のビジネスにおいてFacebookユーザーとマッチしなくなるかもしれません。
広告に関する法律が改正され、ネットでの広告が禁止されるかもしれません。
多くのIfを考えて対策を実施する事が必須です。
まとめ:
1:数度目の心変わり
・4月にもスパム対策のアルゴリズム変更を行った
2:海外における意見
・今に始まった事ではないが、多くのメディアは減少傾向になる危険性がある
・アルゴリズムの変更は減少になる危機をはらむが、理解できれば増加にも繋がる
3:取るべき対策
①新アルゴリズムに適応させる
・体感値で何がリーチするか確認する
・画像のみの表示からリンクへ飛ばすのをやめる
②転換を図る
・別のSNSからの流入を図る
・ビジネスの転換を行う
※若干題名をバズっぽくしてみました。おそらく今回のアルゴリズム変更でNGとなるラインはもう少し釣りな感じの記事だと思います。