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■はじめに

テクノロジーの発展によって、メールやLINEなどのさまざまなツールが発達し、どこにいても仕事の連絡ができるようになりました。グロースハッカーたるもの、当然こうしたツールを日常的に活用していることでしょう。でもそこには落とし穴もあるのです。

■メールやLINEは誤解の温床

チームの間でタスクの指示が混乱してしまうことは、グロースハックにとって致命的です。でも直接顔を合わせるミーティングに比べて、メールやLINEでの連絡はすれ違いが多いと思いませんか? それはこうした連絡方法が、言葉のみによるものだからです。実は人間は、言葉の内容よりも、表情や仕草などを頼りにコミュニケーションをしていることがわかっています。しかしちょっとしたコツを覚えるだけで、言葉のみのコミュニケーションでもぐっと誤解の数を減らすことができるのです。

1、主語と目的語を明確に

日本語の文法では、主語と目的語はそれほど重要ではありません。日常的なコミュニケーションでは、これらを省略しても何ら問題ありません。しかしミスが許されないグロースハックの現場では話は別です。「誰/何がやるか」という主語と、「誰/何に対してやるか」という目的語を、常に明確にしましょう。

2、連続して別の話題を投げない

特に焦っている場合にやってしまいがちなのですが、思いつくままに次々と様々なトピックを投げてしまうと、相手に見落としが発生する可能性が跳ね上がります。いずれにしても相手からのレスポンスがないと情報が届いたことは確認できないのですから、ひとつひとつ了解を取りながら進めるようにしましょう。

3、ローコンテクストに徹する

コミュニケーションには二種類あります。ハイコンテクストなコミュニケーションと、ローコンテクストなコミュニケーションです。ハイコンテクストとは、正確に意味を取ろうとするとき、その場で発された言葉以外に、文脈の力が多分に作用するものを指します。極端に言えば「あれはどうなってる?」などと曖昧な聞き方をするのはハイコンテクストです。こうした会話は文脈による補完が必要な分、すれ違いを生みやすい宿命にあります。「~~の案件の納期は~~までだけれど、進捗を報告してくれる?」といったように、言葉だけで成立するローコンテクストな会話を心がけましょう。

4、重要なものではなく、重要「でない」ものを区別する

基本的には真面目な仕事の会話といえど、緊急度が高く重要なものと、それほどでもなくゆるやかで重要度の低いものがあるでしょう。対面なら簡単なのですが、これが言葉しかないと意外と難しい。特に重要なものをより重要に感じさせることは難しいのです。なので逆に、ふだん重要でないものを区別するようにしましょう。具体的には、「そうだよー」のように語尾を伸ばす、「そうだよ☆」「そうだよ♪」「そうだよ!」のように記号をつけるなどが有効です。自分のキャラクターに合っていて使いやすいものを選びましょう。これによって、「そうだよ」のように言い切った場合に、シリアスさを伝えることができます。

■おわりに

いかがでしたでしょうか。これくらい言っておけば伝わっているだろう、という甘えがディスコミュニケーションのもと。スムースに仕事を進めるために、ちょっとした心がけを徹底して実践しましょう。