収益の大半を広告収入に依存するGoogle。
日本でもGoogleの検索シェアはYahoo! JAPANに匹敵しており、リスティング広告を運用するマーケティング担当者の皆様はGoogleの一挙手一投足に日々注目していることでしょう。
そんな検索エンジンの巨塔 Googleが、今後の検索エンジン広告に大きな影響を与え得る一手を投じました。
バナー広告の試験的導入
上記の画像は皆様が普段目にする検索結果ページです。
白の背景に青色のアンカーテキストリンクは既に見慣れたものでしょう。
一方で、下の画像は水曜日に米国でスクショされたもの。
ご覧のとおり、今までのテキスト広告のみならず、バナー広告が掲載されていることが分かります。
どうやらどの検索結果にもバナー広告が適用されている段階には無く、一部の広告主のご指名検索のみを対象にした実験的導入であるようです。
中には6回の検索につき1回はバナー広告が表示されるという報告もあり、その頻度から今後更に拡大していくことも予想されます。
Googleといえば、2005年に公式ブログの中でGoogleの検索結果ページにバナー広告が掲載されることはないと断言したことでも有名。
「世界中の情報を整理」することをミッションに掲げるグーグルにとって、検索者の意図にそぐわない派手な広告はいらないという強いメッセージでした。
しかし、もちろん8年の時を経てユーザーの広告に対する反応は変わります。
今回の試験的導入もそうしたユーザーの変化を受けての実験であることに間違いはないでしょう。
シンプルなUIを愛するGoogleユーザーはバナー広告の導入にどのような反応を今後示していくのか、観ものです。
常に人々を驚かせてきたGoogleですので、テキストから画像へのシフトが進んだ場合、今後は動画や音楽はもちろん、挙句には匂いや触覚にアピールする広告も出てくるんじゃないかと筆者はこっそり期待しています。