ユーザーのアプリ継続利用率(リテンション)は、アプリを初めて使った時の経験(アクティベーション)に大きく左右されます。

初回体験で期待を裏切らない、そして期待を超える満足感を与えることはもちろんですが、初回体験の満足度最大化の前提にあるのは「アプリの使い方に対するユーザーの理解」。そしてこの理解に欠かせないのが、「ウォークスルー」や「ツアー」とも呼ばれる、アプリ初回体験時につきもののアプリ内の利用ガイドです。

本日は、最適な利用ガイドが持ち合わせる特徴4選と、アプリをダウンロードせずとも利用ガイドを擬似体験できるとっておきのウェブページをご紹介致します!

最適なアプリ利用ガイドが持ち合わせる特徴4選

①コア機能だけ紹介

実際にアプリを使う前にダラダラと各機能を説明していては、ユーザーが利用ガイドを飛ばしてアプリを使い始めてしまいます。そしてもちろん正しい使い方も、機能の魅力も伝わらないままユーザーがアプリを使い始めれば、初回体験を最適化することはできません

①斬新、②機能が多い、③使い方が複雑なアプリほど、コア機能に焦点を当てた利用ガイドを作成しましょう。

Foursquareの利用ガイドはコア機能のみに焦点を絞った良い例と言えます。後述の体験ページを使って、そのシンプルさを体験してみましょう!

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②ゲーミフィケーション

多くの人にとって「説明書」を読む作業は退屈なこと。同じように、アプリの利用ガイドも単なる説明書になってはせっかくの初回体験を台無しにしてしまいます。

そこで取り入れたいのが、グロースハックでもおなじみゲーミフィケーション。 利用ガイドをいくつかのタブに分けてユーザーに「ゴール地点」を認識させたり「あともう少し!」などのメッセージを挿入したりすることで、利用ガイドに対するエンゲージメントを高めることが可能です。

③実際に利用しながら使い方をガイド

どんなに良い利用ガイドを作っても、ユーザーはいち早くアプリを体験したいもの。そんな時は、ユーザーに初期設定をさせながらコアな機能を同時進行で説明してあげましょう!

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上図は、ピンタレストの利用ガイドです。

ピンタレストの最重要機能の1つである「ピンする」を、実際のプロセスを体験させながら説明することで、「説明→利用」の手間を見事に省いています!

④サインアップしながらガイド+利用体験

最後の特徴はどのアプリやサービスにも当てはまるものではありませんが、コーディング学習サービスCodeacademyが実践する素晴らしいユーザー教育プロセスを紹介しておきましょう。

ユーザーは、以下の画像のようなUIとチュートリアルに沿って、サインアップする前にコードアカデミーの「授業」を体験できます。

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しかし、ステップを踏んでいくと、コーディングの授業内で名前やEmailアドレスと言った個人情報の入力を求められ、授業が終わった時にはサインアップが終了してしまう、とにかく自然すぎる「サインアップ+初回体験+利用ガイド」プロセスを実現したのです。

どのアプリにも当てはまるわけではありませんが、思わず見習いたくなる自然なプロセスです!

今すぐ秀逸な利用ガイドを体験したいあなたに

英語ではありますが、秀逸なアプリ内利用ガイド9つを、アプリのダウンロードを行うこと無く疑似体験できるウェブページを見つけました。

英語に臆すること無く、そのシンプルさと所々に垣間見える技術をを是非体験してみましょう!

URL: http://appdemostore.blogspot.jp/2013/06/great-in-app-tours-tutorials-and.html