ユーザー獲得最適化に今や欠かせない存在となったアプリのプロモ動画。

ランディングページはとにかくシンプルに、アプリ動画とアップストアのリンクしか表示しないアプリも増えています。

日本ではその美しさや斬新さが注目される海外アプリのプロモ動画ですが、本日は「思わずダウンロードしたくなるアプリのプロモ動画に隠された9の秘密」を、例とともにマーケター目線で紐解いていきたいと思います。

①短くまとめる

アプリのプロモ動画の長さは、おおよそ1分から1分30秒程度にまとめるのが基本です。30秒オーバーと聞くとさほどのロスには聞こえませんが、興味が湧いているかも分からないアプリのプロモ動画が1分30秒であるか2分であるかでは、視聴回数にも大きな差が出てしまいます。

①予め話題性が高い(FacebookのPaperのような)、②クオリティが素晴らしい(これまたFacebookのPaperのような)場合でも、プロモ動画は長くて2分に抑えるのが鉄則です。

Introducing Video on Instagram from Instagram on Vimeo.

(インスタグラム動画は1分9秒でまとめてあります)

②シンプルにまとめる

アプリ動画が果たす役割はたった2つ。アプリが何のためのものか、なぜそのアプリをダウンロードすべきなのかを伝えることです。

この2つの役割を果たすためだけに派手なグラフィック効果を駆使しても、視聴者のアプリに対する理解を妨げるだけ。上記の2つの役割を意識して、明確かつ簡潔なメッセージを届けることに集中しましょう。

(AirBnBは、主要登場人物を1人に抑えることで、ストーリーの一貫性を保っています。)

③ベネフィットに焦点を当てる

「②シンプルにまとめる」でも婉曲的に触れたように、ユーザーが知りたいのは、アプリが提供するベネフィットです。

必要以上の開発背景や、(特に複雑なアプリの場合)ステップ・バイ・ステップで分かる利用方法は取り除き、アプリが提供する最大のベネフィットにプロモ動画の焦点を当てましょう

「Coin」のプロモ動画は、カードの登録方法をダラダラと説明すること無く、「1つのカードで複数のカードを管理」というベネフィットをシンプルなグラフィック効果で上手に説明しています。

④視覚で説明する

ほとんど全ての魅力を文字や音声で伝えては、動画を使う意味がありません。ナレーションは極力抑えましょう。人間は視覚に強く刺激されることが、様々なリサーチにより明らかにされています。

Spark Cameraは、ナレーションの力を一切借りずにUXのクオリティを動画で再現した最たる例と言えます。

⑤会話調を意識する

多くの人の目に留まるからと言って、かしこまりすぎては逆効果です。家族やアプリのことを全く知らない人に対して話しかける感覚で、優しく丁寧に語りかけましょう。

前述のAirBnBの動画は、会話口調によって視聴者と利用体験者を同目線ですり合わせた秀逸な例と呼べるでしょう。

⑥画質にこだわる

全く同じ動画でも、画素数の違いだけでダウンロード数に大きな違いをもたらします。撮影、アップロード時共に、必ずHDを採用することを忘れないように!

前述の Spark Cameraの動画がもし低画質だったら、今ほどユーザーを獲得するには至らなかったでしょう。

⑦どこでダウンロード出来るか明示する

どんな完璧な動画が仕上がっても、ダウンロード出来る場所が指定されなければ何の意味もありません。動画の最後には、必ずランディングページに直結するURLを明示しましょう。

グロースハックでお馴染みのAirBnBも、動画の最後はURLで締めくくっています。

airbnb

番外編①検索エンジン対策も欠かさない

動画も検索エンジンの対象であることを忘れてはいけません。動画タイトルに主要キーワードを組み込むことはもちろんのこと、動画のディスクリプションにも適切なSEO対策を施しましょう。

番外編②マーケティングの機会を損ねない

アップストア、プレスリリース、ウェブサイト、メールマガジンなどなど、あらゆるチャネルにプロモ動画のURLを埋め込みましょう

ソーシャルの時代とは言え、バイラル効果のみに頼ってはグロースハックとは呼べません!