■はじめに
グロースハッカーにとって、プレゼンテーションが重要なのは今更言うまでもないでしょう。
完璧な内容と完璧なスライドデザインで、綿密な準備と練習の元にいざ本番を迎えたにも関わらず、
なんだか思っていたほどクライアントの反応が良くない……。そんな経験はないでしょうか。
実はプレゼンをよりわかりやすくするために、大切なことがあるのです。
■プレゼンをさらによくするために:音声をコントロールする
プレゼンをよりよくする大切な要素、それは「音声」です。
ただ準備した原稿を読み上げるだけでは、プレゼンの内容は伝わりません。
音声を正しくコントロールしデザインすることで、プレゼンはもっとわかりやすくなります。
■スライド(視覚)をデザインするなら、声(聴覚)もデザインする
音について考える前に、まずプレゼンの根源的な部分について考えてみましょう。
私たちはなぜ、プレゼンをするのでしょうか。
情報の受け渡しということで言うなら、単なる.txtのテキストファイルを送るだけでもいいはずです。
なぜわざわざスライドを準備し、自分の身体を使って情報を伝達する必要があるのでしょうか。
私たちはスライドをデザインするとき、重要な部分を大きく、重要でない部分を小さく作ります。
注目して欲しい部分に自然と視線が行くようにしているわけです。
重要だと思っている部分、注目すべき部分を伝えることができる、というのが、プレゼンを行う意義のひとつだと思います。
しかしスライドという視覚情報のデザインにはこだわるのに、しばしば声という聴覚情報のデザインはおざなりになっていませんか。
スライドと同じように、声においても、重要なところを強調することで、プレゼンは劇的にわかりやすく聞きやすくなるのです。
■重要な部分と重要でない部分を区別する
音声でプレゼンをわかりやすくするコツは、非常にシンプルです。
それは、「重要な部分をゆっくりはっきり、重要でない部分は速く流す」ということです。
強調するために声を大きくしてはいけません。
音量に大きなバラつきがあると、話を聞き取りにくくなってしまいます。声を高くするのも同様です。
音量でもピッチでもなく、大切なのはリズムのコントロールです。
大きくなくても高くなくても構わないので、大事な部分はゆっくりはっきり言いましょう。
たったこれだけのことで、人は自然とその部分を注意して聞くようになります。
■アドバイスは程々に受け入れる
プレゼンテーションにおいて、第三者からの視点によりブラッシュアップするというのは、自分で気がつかない問題点を発見できる為必ずやってもらいたい作業です。
しかしブラッシュアップを重ねすぎるあまり論点がぶれてしまう・わかりやすくはなったが情報が浅くなっている・流れがギクシャクしてしまって
いるという様な問題を引き起こす可能性もあります。
また、自分自身が作っている拘り部分も、口うるさい指摘により削がれてしまうという事もあります。
わかりやすいプレゼンにする為には、表現に関する指摘のみを受け入れてデザインや論点等に関する指摘に関しては程々の反映と致しましょう。
■おわりに
いかがでしたでしょうか。
1:声をデザインする
2:重要な箇所の区別
3:アドバイス反映は程々に
ちょっとしたことに気をつけるだけで、プレゼンは劇的にわかりやすくなります。デザインという考え方を、声にも意識して取り入れましょう。