Alexaテクノロジを搭載したAmazon Echoをはじめとする音声制御型ホームデバイスが、マーケターが愛用者や顧客とつながるための新たなプラットフォームとなっています。一部のブランドはすでに音声対応分野に参入し、学習や娯楽に役立つインタラクティブな手段を求めるユーザーを対象に、頻繁に更新しながらクリエイティブなコンテンツを提供しています。

コネクテッドデバイスでのコンテンツマーケティングの先駆者として、それらの企業をぜひ参考にしてください。各社とも顧客のニーズにしっかりと耳を傾け、音声コンテンツを生み出すことによって、関係の構築と強化を図っています。

B2B向けスキル

あなたがマーケターであれば、以下はB2Bオーディエンス向けAlexa用スキルの優れた事例というだけでなく、自身のリスニングローテーションに組み込んで、ヒントを得たり、役立つツールを試したり、といったことにも利用できます。

Marketing School

Alexa用スキルを開発するうえで有名なマーケティングマインドをいち早く得るなら、Neil PatelとEric Siuにまかせましょう。サブスクライバはポッドキャスト型のマーケティングに関するヒントやアドバイスを毎日10分間利用できます。

最近取り上げられた日常のブリーフィングの1つは、初日からWebサイトのSEO戦略に予算を計上すべきかどうか、あるいは公開してから必要に応じて修正や計算を行うべきかどうかについての議論でした。オーディエンスが関心を持つトピックを深く掘り下げるこのスキルには、マーケティングのプロが「日常のブリーフィング」に加えることを検討する価値があります。

Digiday

おそらくDigidayは、デジタルマーケティング業界の情報が得られる有数のポータルとして馴染みのある方がほとんどでしょう。今後は、毎朝コーヒーを飲みながら、マーケティングに関するトップニュースのブリーフィングを90秒で聞けるようになります。そのニュースは、ロボットによる音声ではなく実際に人が読み上げるものなので常に新鮮です。

最近では、FacebookがYouTubeを導入するニュースや、料理のレシピを配信するTastemadeが新しいWeb番組を公開するニュースなどが取り上げられました。特定のWebサイトへのアクセスのほか、LinkedInやTwitterなどへのログインも不要で、仕事に関連するその日のニュースを聞くための便利な手段となります。

Web Analytics

新しいキャンペーンの状況が知りたいですか。それなら、Google Analyticsにアクセスしてレポートを確認しなくても、Alexaに頼むだけで必要な数字が得られます。このツールはリアルタイムのトラフィックデータを常に把握しておく必要のあるマーケターにぴったりです。月間の概要から、特定のページに人々が使った平均時間まで、質問の詳細レベルを必要に応じて変更できます。「Alexa、Web Analyticsに昨日の完全なレポートを要求して」といったコマンドを使用するだけで、仮想管理アシスタントが数秒でほしいデータを引き出してくれます。

Giant Spoon

マーケティング戦略やコミュニケーションの代理店であるGiant Spoonが、独自のコンテンツを革新的な方法で配信したいと考えるのは当然のことです。Giant Spoonでは詳細で刺激的なコンテンツは見つかりませんが、気軽に楽しく、同社が持つ雰囲気を味わえます。

たとえば、Giant Spoonにアドバイスやブレインストーミングの助けを求めると、意地悪な応答が期待できます。実際に試してみたところ、「すみませんが、今はアイデアがありません。インフルエンサーか何かを雇ってください」や、「Tony Hawkを雇って、スケートボードでオーディエンスの心にすべり込みましょう」といった応答が返ってきました。会議の初めに緊張をほぐすための楽しいツールとして起動してみてはいかがでしょうか。

GaryVee 365

毎朝の活力剤として、Gary Vaynerchuk本人を束の間のブリーフィングに加えてみませんか。ただし、たまに過激な表現が飛び出すことがあるので、子どもたちが家を出たことを必ず確かめてください。彼は最近の痛烈な批判のなかで、自分たちをためらわせる可能性のある問題とは「より良い生活ばかりを求めて、くだらないことをやめようとしないことだ」と、リスナーに言い放っています。

GaryVeeスキルから得られる教訓は、自分のブランドのメッセージと雰囲気を忠実に守れば、ファンやフォロワーが複数のプラットフォームにまたがってシームレスなコンテンツ体験を得られるということです。

B2C向けスキル

Alexaは、より幅広い消費者(オーディエンス)とつながるための優れた手段となります。そのため、リスナーをとらえ、引きつけるために音声コンテンツを制作するブランドが業界を超えてますます増えています。以下に参考になる事例をいくつか紹介します。

The American Heart Association(米国心臓協会)

主要な保健機関にとって、オーディエンスに役立つコンテンツを提供することは珍しいことではありませんが、American Heart Associationのスキルは緊急事態に役立つよう設計されています。心肺蘇生法のやり方(順を追って説明されます)のほか、脳卒中や心臓発作の前兆にはどのようなものがあるかを訊くことができます。

救急電話の代わりにはなりませんが、自由に使える音声制御型の医療参考書があるということを知っておくのは良いことです。

ここでの教訓は、主要なオーディエンスに提供できるメリットや価値が何かを考え、それを音声対応プラットフォームに適応させる方法を見つけ出すということです。

Ask Stubb

天国と言われて鉄板の前に立っている姿を想像したなら、きっとStubbのバーベキューソースシリーズの愛用者でしょう。それなら、このブランドのAlexa用スキルを有効にして、グリルゲームを起動してみてはいかがですか。すばらしいレシピのアイデアやヒントが得られるだけでなく、懐かしいStubbs本人からそれらを教えてもらえます。たとえば、「ばら肉を重ねて焼いてはいけない。熱が行きわたるように間隔をあけて並べること」などです。

彼の声を聴くと、内容に確信を持って話していることがすぐにわかります。それがより本物のユーザー体験を生み出しているのです。

Ask Purina

愛犬家は、さまざまな犬種についての情報を常に求めています。どの毛皮を着た友人を家族に迎え入れるかを決めようとしている場合にはなおさらです。Ask Purinaスキルでは、さまざまな種類の犬について詳細を調べることや、アレルギー反応を起こしにくい犬種、子どもや他のペットとの相性がいい犬種、毛が抜けにくい犬種、特定のサイズの犬種など、犬種を絞り込んで検索できます。

録音された音声や何らかのBGMが使われていれば、よりすばらしいスキルになっていたと思われます。しかし、情報が網羅されているため、Purinaはオーディエンスの質問を十分に予測できることを証明しています。そして、それこそが成功するスキルコンテンツの特徴だといえます。

Tide – Stain Remover

Tide – Stain Removerスキルは、衣類についたシミをとる方法をよく知っている母親や大好きな親戚の代わりとなる、うってつけの存在です。このスキルを起動し、お気に入りのシャツについたコーヒーのシミをとる方法、息子の真新しいシャツについた草のシミをとる方法などをTideに訊くだけです。そうすれば、順を追ってその方法を教えてもらえます(もちろんTideのおすすめ商品も含まれます)。

このスキルは、アドバイスが提供されると、シミ抜き手順のテキストメッセージが必要かどうか確認してきます。他のデバイスやチャネルにもコンテンツを取り入れることを提案するやり方はスマートな戦術といえます。

Zyrtec – Your Daily AllergyCast

外出する前に花粉の飛散量を知りたいと思えば、AlexaにZyrtec AllergyCastのレポートを頼むだけで済みます。このスキルが優れているのは、個人ごとにカスタマイズできる機能が搭載されている点です。アレルギーに関する一般的な情報を提供することもできましたが、さらに一歩先に進んで利用者の体調を記録して、どのアレルゲンが鼻づまりの原因かを特定できるようにしています。

このスキルの価値は、筆者が本稿を書き終えた朝に鼻が詰まっていた原因が確認できたことからもわかります。なんと、花粉量は9.9でした!

自身のスキルを開発する準備は整いましたか?

上記のブランドで導入されている以下の戦略を取り入れてみましょう。

オーディエンスを知る。自社のオーディエンスのニーズを特定し、オーディエンスが要求をためらわないような価値を提供するようにします。

ブランドのメッセージ、雰囲気、目標にこだわる。顧客が貴社のスキルを聴くか、サイト上のコンテンツを読むか、ソーシャルメディアチャネルを訪問するかにかかわらず、一貫性を保つ必要があります。

パーソナライズ機能やカスタマイズ機能を搭載する。リスナーに個別のコンテンツ体験を提供できる方法があるなら、ぜひ取り入れましょう。

品質に投資する。Alexaボットの音声は多くの優れたスキルで採用されていますが、傑出したスキルでは使用を避けています。実際の声や音楽などの音響効果を利用して、優れたリスニング体験を提供することを検討してください。

コールトゥアクションを取り入れる。皆さまは単にこの新しいプラットフォームで存在感を示したいとお考えかもしれませんが、サブスクライバが増加するにつれて、ブランドのサイトを訪問する、ソーシャルメディアでブランドをフォローするなど、リスナーが次のステップを取るように促しましょう。

 

Dawn Papandreaは、NewsCredの寄稿者です。

元記事「10 Examples of Content Marketing with Amazon Alexa」は2017年9月5日にInsights.newscred.comに掲載され、日本語版「Amazon Alexaを利用したコンテンツマーケティングの事例10選」が2017年9月5日にInsights.newscred.jpに掲載されました。

この記事はNewsCred BlogのDawn Papandreaが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comまでお願いいたします。