「SEOなんて時代遅れ」

最近良く耳にする言葉です。

事実として、ブラックハットSEO(隠しテキストや不自然な被リンク施策)に対してグーグルが監視を強める中、多くのビジネスにとってSEO対策のみで集客を行う時代は終焉に近づいていると言えるでしょう。

一方で、大手検索エンジンの月間ユニークビジター数を見ると、圧倒的に無視できないマーケティングメディアであることは紛れもない真実。

「SEOなんて時代遅れ」ではなく、「SEOを含むマーケティング手法の多角化が必要」と言う表現がより適切ではないでしょうか?

本日はそんな現状を考慮して、「グーグルのガイドラインに違反すること無くトラフィックを増やす13の心得」をご紹介致します!

1. ロングテールを狙う

ロングテールキーワードとは、「埼玉 求人」や「新宿 和食レストラン 個室」といった複数のキーワードを組み合わせた検索クエリのこと。

特にローンチ直後のウェブサイトが「求人」や「和食レストラン」などの検索数の多いキーワードで上位表示を達成するのは至難の技です。

まずは比較的検索数の少ないロングテールキーワードに焦点をあて、該当キーワードを含んだコンテンツをドシドシ書いていきましょう。

ユーザーの検索意図を的確に汲んだロングテールキーワードはコンバージョンレートが高い傾向にあり、費用対効果の高いSEO対策が可能になります。

2.とにかく忍耐強く

ウェブサイトのドメイン年齢と良質コンテンツの量は、多くの場合検索順位に比例します。

せっかくのブログ導入や記事の更新も、数ヶ月で終わってしまってはいけません。

気を長く持ち、最低でも1年から2年の「投資期間」を見てSEO対策を行いましょう。

それまでの期間は、リスティング広告など、即効性の高いマーケティングを実践することもオススメです。

3. 記事の最適化

上位表示されるウェブページには、必ず4つの要素が最適化されています。

  • ・タイトルタグ
  • ・hタグ
  • ・メタディスクリプション
  • ・メタキーワード

同じ条件下であれば、タグ最適化の有無で上位表示の確率が大きく変わるといっても過言ではありません。

記事を追加する際には、それぞれの要素に時間をかけ、戦略的なタグ構成を心がけましょう。

4. ガイドラインに沿ったリンク施策は超効果的

グーグルの順位決定要因は大きく内部と外部施策の2つに分けられます。

「リンク」と聞くと、最近特に監視の目が厳しくなっている不自然な被リンク施策に目が行きがちですが、忘れがちなのは内部リンク施策。

ウェブサイト内の各ページに存在するリンクジュース(≒各ページの評価)をしっかりとサイト内で受け渡すためにも、サイトの内部構造設計を戦略的に考えることが重要です。

外部リンクに関しても、意図的に増やしたところで実際の商品に魅力が無かったら意味のないこと。

「商品開発とマーケティングを区別しない」グロースハッカーに見習って、まずは商品やバリエーションを見直すことから始めてみましょう。

5. グーグルキーワードプランナーを使う

基本中の基本ですが、グーグルキーワードプランナーはSEO対策に欠かせないツールです。

  • ・関連キーワード
  • ・競合状況
  • ・市場規模

などなど、様々な情報が無料で手に入り、SEO戦略を練る前や実際にコンテンツを書き始める前には必ずチェックしたいところです。

6.  最終目的は「上位表示」ではなく「ユーザーの利益」

以前のように、闇雲にキーワードを詰め込んで上位表示が達成される時代ではありません。

何より、そんなウェブページがユーザーに評価されるわけがありません。

ネットやSNSが当たり前になった今、有用な記事やページは自然に共有され、たちまち拡散していきます。

SEO対策をある程度意識しながらも、記事の最終目的はユーザーの利益とするコンテンツマーケティングが今最も重要視されているのです。

7. グーグルに勝とうとしない

今や世界有数の企業にのし上がったグーグルに、個人や中小企業の小手先のSEO対策が勝てるわけがあるでしょうか?

自然検索からの流入を増やしたいのであれば、検索アルゴリズムに関する僅かな知識ではなく、企業の強みとユーザーの好みや行動に関する蓄積されたノウハウを頼りにしましょう。

「私達のクライアントなら、同じ意味だけど■■より○○というキーワードで調べるはず」

「私達の強みとリピーターの好みを見ると、○○での対策が効果的なはず」

こんな風に、ユーザーと自社の強みを最大限考慮することから始めてみましょう。

8. SEOをマーケティングではなく、企業価値を創造する機会と捉える

検索エンジン最適化と言われる以上、順位はもちろん気になります。

しかし、順位だけを最終目的に設定すれば、不必要な焦りや企業やサービスの方向性を見失うことに繋がりかねません。

「ユーザーの行動を見てみると、○○より■■のページに長く滞在している」

「○○にはついてないのに、■■には徐々に被リンクがつき始めてる」

分析から見える些細な発見が、企業の強みの発見につながり、更には新商品やサービスの開発につながることもあるでしょう。

SEOは単なるマーケティングではなく、企業を強くするプロセスでもあるのです。

9. 直帰率を下げる

検索エンジンはとにかく直帰率の高いページやサイトを嫌います。

Google Analyticsを見て、直帰率を確かめてみましょう。

極端に直帰率の高いページがあれば、問題をあぶり出し、すぐに改善に努めましょう。

10. 自社サイト内にブログを導入する

アメーバやgooを使って企業PRの一環としてブログを書いている社員や社長の方が多くいらっしゃいます。

商品によってはエンタメ性の高いメディアを利用し、そこから流入を促すのも悪く無いですが、SEOを意識するならやっぱり自社サイト内にブログを導入することが一番。

ブログ導入には

  • ・コンテンツの増加
  • ・更新頻度の上昇
  • ・ロングテールキーワード対策に有利

という、SEOに欠かせない3つの効果が存在します。

もちろん歯医者さんが趣味の釣りの話ばかりしてはダメ。

食品専門通販サイトであれば、お取り寄せブログを書いたり、商品と関連性があって、尚且つ趣味として長く続けられる内容がいいですね。

11. とにかくコネを使う

業界に長くいれば、それだけコネクションも増えるもの。

その道のエキスパートとコネがあれば、記事を書いてもらうことも有り(その人の名前で検索されるかも)、リンクを貼ってもらうことも有り(関連性の高い自然リンクは特に効果が高いです。)。

持てるコネクションは余すこと無く使いましょう!

12. 顧客に直接聞いてみる

検索エンジンは、分からないことや持っていないものを探し出すための媒体。

つまり、検索エンジン対策を行うということは、ユーザーの疑問を解消し、欲望を満たす努力をするということです。

ユーザーの疑問や欲望の矛先が分かっていなくては、SEO対策で成功することなどありえません。

そしてその最短の道は、実際に既存の顧客に直接アンケートを取ってみることなんです。

もちろんユーザーの多くはそんな手間のかかる作業を自ら進んでは行いません。

また、ユーザーの好みは刻々と変わっていきます。

ユーザーレビューを書いたお客様の送料を一回に限り無料にしてみるなど、コンスタントに、可能な限り多くの意見を集めるアイディアが重要だといえるでしょう。

13. 時には専門家に頼ってみる

少し前までは、通販サイトを運営していなければウェブ担当者を雇う必要はあまり無かったかもしれません。

「ウェブサイトは名刺代わり」なんてよく聞いたもので、「売上を生み出す営業マン」としての機能を多くの企業が軽視していたのが事実です。

しかし現在はどうでしょう?

ネットが普及し、タブレットやスマホなどデバイスも多用する中、ウェブサイトにビジネスチャンスを見出し始めた企業も多いのではないでしょうか?

もちろん思いつきで売上が上がるほどウェブマーケティングは単純なものではありません。

ノウハウや経験がモノをいう世界であり、特に試験的導入の際には専門家に頼ってみることも頭にいれておくといいでしょう。

まとめ

  • ・SEOは必ずグーグルが公表するガイドラインに沿って施策を行いましょう。
  • ・順位を意識するより、企業の強みとユーザーの利益や好みを意識しましょう。
  • ・SEOは企業価値を高める投資の一面を持ち、他のマーケティング手法と組み合わせることで効果を発揮します。