【01/22追記 共有経済型サービス紹介第二弾を追加】
資本主義の大国のアメリカにおいて、そのイデオロギーを揺るがしかねない大きな変化が起きています。
その中心にあるのが「共有経済(シェアリング・エコノミー)」という概念。
シリコンバレーを中心に、新たなITトレンドとして注目を浴びるキーワードです。
共有経済とは、本来であれば非可分とされた私有財産やサービスをウェブの力を利用して共有し、より効率的な消費を促進する概念です。グロースハックで一躍人気サービスに上り詰めたAirbnbも、一定期間利用されていないスペースや住居を期間限定で貸し出すという点で、共有経済をモデルにしたサービスであると言えます。
この1~2年で一般的になってきた共有経済という概念ですが、ここへ来て様々なサービスが共有経済をモデルに続々と登場しています。
本記事では、2014年大注目の共有経済型サービスをまとめて6つご紹介致します!
間貸しに旅の宿にもってこい! 「Airbnb」
Airbnb(エアー・ビー・エヌ・ビー)は、「ホスト」と呼ばれるスペースの提供者が、短期的なステイやパーティーの開催を希望する「ゲスト」に対して、利用されていないスペースを貸し出すウェブサービスです。
従来であれば無駄になっていたスペースを貸し出すことで、限られた空間の利用を大きく効率化した共有経済型サービスの最も有名な例と言えるでしょう。
米系オンラインクラシファイドとして有名なcraigslistへの自動投稿を機に(当時craigslistはAPIを提供していませんでした)爆発的な成長を遂げたグロースハックの見本としても有名ですね。
一緒に乗らない? 「Lyft」
Lyft(リフト)は、同じ(もしくは近くの)目的地に向かうユーザー同士をつなぐライドシェアサービスです。
ガス代やレンタカーだけでなく、排気ガスの削減にもつながるエコな共有経済型サービスです!
面倒なタスクは誰かにやらせちゃえ!?「TaskRabbit」
シェア出来るのは何も車や家だけではありません!TaskRabbit(タスクラビット)を使えば、買い物や日曜大工といった自分でも出来るけどちょっと面倒な用事を近隣住人にお願いすることが出来るんです!
もちろん使い方も簡単!
- ・タスクを依頼したいユーザーは、タスクに関する詳細とタスク完了時に支払う報酬を入力
- ・タスクを発見したユーザー(タスクラビッツ)は、いくらの報酬なら受諾できるか条件を提示
- ・依頼したユーザーは、報酬や過去の評価を基に依頼先を決定
どこかで見覚えありませんか?
そう、タスクラビットは、ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングサービスの日常生活版。ユーザーが持つスキルを共有するという意味で、これもまた共有経済型モデルと言えるのです!
ペットは大事…でも旅行にも行きたい…「DogVacay」
Airbnbのペット版と呼ばれ注目を集めるのが「DogVacay(ドッグ・ヴァケイ)」。
「海外旅行に行きたいけど、ペットのワンちゃんを置いていくわけには行かないし、ペットホテルはケージに入れられて可愛そうだし…」という愛犬家最大の悩みを、同じ愛犬家同士をつなぎ、ペットホテルの代わりを提供することで解消してくれるんです。
繊細なワンちゃんには不向きかもしれませんが、充実した保険やレビュー制度により、安心して旅行に出かけられそうです!
自慢のスキルをネットショップで販売!「Zaarly」
タスクラビットが依頼側が先導するディマンドプルの共有経済型サービスなら、Zaarly(ザーリー)はスキルを持った供給サイドが引っ張るクラウドソーシングサービスです。
ザーリーでは、ユーザーがまるでネットショップを運営する感覚で自身のスキルを販売することができ、お菓子作りやギフトラッピングなど、手間とセンスが必要なタスクを販売するユーザーが多く見られるようです。
高価な教科書とはもうおさらば!「Chegg.com」
私も大学時代にお世話になったのが、教科書レンタルサービス「Chegg.com(チェグ・ドットコム)」。
いい成績は取りたいけど、どうせ数ヶ月しか使わないのに高価な教科書を購入するのは嫌だというジレンマを解消しました。
教科書のセレクションも大手ブックストアに負けず劣らずの豊富さで、まともに教科書を買っていたことを思わず後悔してしまうとっても便利なサービスです。
日本では著作権法の都合で教科書レンタルはまだまだ障壁が高いように思えますが、もしあったらお金のない学生には打ってつけですね!
まとめ
今回は6種類の共有経済型サービスを紹介しましたが、実は各サービスには特徴が類似する競合サービスがいくつも存在しています。
競合の多さは共有経済型サービスの盛り上がりを示しており、今後もユーザーのニーズに応える新しいサービスが続々登場することに期待です!
【01/22追記 共有経済型サービス紹介第二弾を追加】