直帰率や離脱率の高さにイラついているのはあなただけではありません。
ユーザーも同じように、もしかしたらあなた以上に酷いUXに対していらだちを覚えているのです。
本日は、WEBユーザーが思わずイラッとしてしまうタイミングとその改善術を9つ紹介します。
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グロースハッカーが駆使するコンバージョンファネルの使い方(グロースハックに関する最も確実な手引書「4/9」)
【追記】突然のダウン(6/19 17:00現在)
フェイスブックのような大規模ウェブサービスになんの前触れもなくダウンされては、ユーザーもイライラが止まりません。
ブラウジング前のユーザー登録
ウェブサイトの会員登録は、障害物競走にとってのハードルと同じです。
ゴールが見えるからハードルを越えていくのと同じように、ビジターに何も見せることなくサイトを開いたと同時に会員登録を求めれば、ユーザーが直帰しても何も文句は言えません。
これではAARRRの最初のA、アクイジションの段階で自らファネルの入り口を狭めていることと同じなのです。
情報過多、そしてセキュリティに関する懸念がいっそう高まっているのこの時代に、ユーザーが自らの個人情報を提供するまでのハードルは確実に上がっています。
提供するサービスやプロダクトに自信があるならば、少なくともサイトのクオリティが伝わる程度の情報は公開するのが当然と言えるでしょう。
高級ブランド商品を扱う急成長サービスThe RealRealのように、入り口を狭めることでプレミア感を演出する施策も今では一般的となっていますが、急成長企業はこうした施策をデータに基づいて行っています。
皆様もプレミア感の演出を目的にブラウジング前のユーザー登録を求める場合には、必ずテストを行った上で全体向けに公開しましょう。
モバイル未対応
絶対値はサービスの種類にもよりますが、スマホやタブレットを含むモバイルデバイスからの訪問率はどの分野でも高まりを見せています。
スマホ、タブレットへの対応に加えて、iOSとアンドロイド両方に対応することが真のモバイル最適化であることも忘れてはいけません。
モバイル最適化に関しては、以前グロースハックジャパンで紹介した「Googleが明かすスマホサイト最適化25の最新ルール」が参考になるでしょう。
不必要なエントリーフィールド
本当にその個人情報は必要でしょうか。
ユーザーにとってみれば、エントリーフォームの入力情報が少なければ少ないほど助かるのは当然です。
核となる情報以外は求めないことを心がけましょう。
単純なフォームの数だけではなく、情報の「重さ」も気にかけるのがEFO(エントリーフォーム最適化)です。
「Eメールアドレス+パスワード」の組み合わせに比べて、「ユーザーネーム+パスワード」の方がユーザーからすると入力する際の心理的負担が軽減されることは自明でしょう。
姓名を分けずに一度にフルネームを入力させるなど、省略出来る箇所は皆様が想像している以上に多いはずです。
気が利かないエントリーフォーム
「一カ所記入ミスをしたままエントリーフォームを送信したことにより、はじめから入力しなおさなければならない」
スタートアップ系のサービスにおいてこのような初歩的な過ちは見受けられなくなりましたが、未だに通販サイトや大手企業が運営するサイトでは上記のような過ちがはびこっています。
記入ミスをした部分以外は復元される事後対策も良いですが、記入中にミスに気づかせて挙げるプロアクティブな施策の方がより効果的と言えるでしょう。
以下はTumblr.のエントリーフォームになりますが、Emailアドレス記入欄に「@」を記載しないと記入ミスを通告するメッセージがフォーム下に現れます。
驚くべきは、「growthhackjapan@gmailcom」と「.」を記入しなかった場合にも、以下のように「もしかしてあなたのメールアドレスは『growthhackjapan@gmail.com』ですか?」というメッセージが現れるケアの充実さです!
読みづらい文章や文字の配列
ウェブコンテンツは書いたらそれで終わりではありません。
ユーザーがしっかりとコンテンツに目を通して、内容を理解して、購入や利用の動機を覚えることがゴールであることに誰も反論は出来ないでしょう。
にもかかわらず、今でも「読みづらいコンテンツ」はウェブ上に数多く存在しています。
ここで言う読みづらさとは、大きく分けて①文章の拙さと②視覚的な読みづらさの2種類に分類出来ます。
①文章の拙さに関してはライティング経験が豊富なライターを雇ったり、不必要にSEOを意識しないことで改善が可能です。
一方で、②視覚的な読みづらさはフォントの種類や文字の大小及び間隔に依存します。
日本語フォントで極端に読みづらいというものは少ないですが、文字の大小及び間隔に関しては、目をよほど凝らさないと頭に入ってこなかったり、改善の余地が大きいウェブサイトがまだまだ多いのが現状です。
以下の画像はアフィリエイトサイトに多く見られる比較的極端な例ではありますが、これではどれがヘッダーなのかもどこが要点なのかも分からないだけでなく、そもそも読む気が失せてしまいますよね
オススメ機能が酷すぎる
どうでもいい商品を紹介してサイトスピードを鈍化させたり、閲覧中のページからユーザーの気をそらすくらいなら、オススメ機能は取り払ったほうが懸命です。
カスタム化が2014年のトレンドにあるように、「同じカテゴリにあるからオススメする」といった考えは通用しません。
ユーザーの利用データを基に、趣味趣向を最大限考慮したオススメ機能を提供しましょう。
サイトスピードが遅い
サイトスピードは、コンバージョンを押し下げる最大の要因の1つ。
直帰や離脱の主な理由には、必ずと言っていいほどサイトスピードの遅さが挙げられるほどです。
SEO HACKSさんの「Webサイト高速化・表示速度改善のために知っておきたい基礎知識」やグロースハックジャパンの「レベニューに直結!サイトスピード改善に不可欠な6つの知識」を参考に、サイトスピードの改善に努めましょう。
画像のパターン及びクオリティが酷い
オンライン及びモバイルショッピングの定着により活況を見せるeコマース市場ですが、いくら流入が増えても商品の魅力が伝わらずにサイト内から逃げられては意味がありません。
特にアパレル系のブランドや家具等は、画像ひとつでコンバージョン率が大きく変化するため、画像選びは実際の商品ラインナップと同じくらい重要であると言えるでしょう。
画像を選定する際には、高画質であることはもちろん、角度や色のバリエーションを最大限考慮することが大切です。
広告の量と位置
「私は広告を見に来たのか…」
皮肉混じりにそう感じてしまうウェブサイトが多く存在します。
画面の小さいモバイルデバイスからウェブコンテンツを閲覧する際は、特にその感覚が顕著に現れると言えるでしょう。
多くのウェブサイトが主な収入源として広告に依存していることを考えれば致し方ないことではありますが、クリック率を高める為にわざと誤って押しやすい位置に設定したり、スクロールダウンする度に追いかけてくる広告を設置したりすることはUXの観点から褒められる施策ではありません。
サブスクリプションモデルに変更する、コンテンツを充実させることでサイトの広告価値を高めて単価の高い純広告や記事型広告を設置する、サイトと広告の関連性の高さでアドネットワークを選ぶなど、広告収入を減らさずとも出来ることは存在すること忘れてはいけません。
最後に
growth hack japanもたまにイラッとします。 (。・ ω<)ゞ
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