edited by Ryutaro Mori
growth hack japan official Twitter account
growth hack japan official Facebook account
「早起きが苦じゃない。」
日本のスタートアップを支えるエンジニアが集まり、ネットサービスの成長について早朝から講義・議論するイベント「Growthengineer Camp」の開催日だ。
growth hack japanの筆者である私も、第一回(登壇者 UZABASE 杉浦氏、ナナメウエ瀧嶋氏)、第二回(登壇者 VASILY 今村氏、ヤフー 卯西氏)と運営サイドとしての参加及びレポートを執筆しており、回を増すごとに高まる熱量に喜びを隠せない。
本日は、前回開催時のおおよそ2倍、約50人のエンジニアが集まり、成長目覚ましいクラウドワークスとあそびゅー!より登壇者を招いたGrowthengineer Camp Vol.3の模様を、どこよりも早くお伝えしよう。
まえがき
Growthengineer Campでは、以下の募集要項に当てはまるスタートアップ及びエンジニアを募集しています。 ご興味頂ける場合には、Growthengineer Camp公式Facebookページにいいね!を押して、次回アップデートをお待ちください。(growth hack japanのFacebookページでもお知らせ致します。)
①パネラー
Growthengineer Campでは、ノウハウの共有を目的に、参加者を前にレクチャーを提供頂けるエンジニアを募集しております。
- ① グロースハックを実践し、実際に大きな成長(最低基準:10万DL)を達成したスタートアップ及び成長に寄与したエンジニア
- ② 条件①は満たさないが、グロースハックを実践中であり、今後の伸びが期待されるスタートアップ及び所属エンジニア
②リスナー
Growthengineer Campでは、グロースハックに関する知識の向上を目的に、リスナーとして参加頂くエンジニアを募集しております。
沢山のご応募お待ちしております!
クラウドワークスがこだわり抜くUX
「クラウドワークス」
日本に散らばった「スキル」の需要と供給をマッチングし、フリーランス業界に変革をもたらした国内最大級のクラウドソーシングサービスだ。
昨日行われたGrowthengineer Campでは、クラウドワークスのグロースをエンジニアとして支える田中洋喜氏(前身は楽天、キラメックス)を登壇者に迎え、クラウドワークスのグロースについて語って頂いた。
田中氏及びクラウドワークスのご好意によりスライドのシェアを許可頂いたので、プレゼンスライドとともにその内容をご紹介したい。
①田中氏について( Twitter @teriyakisan )
②クラウドワークの紹介と基本データ
Highlights
サービス開始 :2012年3月〜
案件予算総額 :80億円突破
クライアント数 :28,000社突破
会員数 :140,000名突破
③クラウドワークスの仕組み
⑤ローンチ以降の成長
⑥開発体制、環境
Highlights
・CTO、エンジニア3名、デザイナー1名+@(業務委託など)の開発体制
・チャットワークとの連携により、github、Redmine、Semaphoreなどから随時アップデートが届く体制
⑦クラウドワークスの考え方
Highlights
・A/Bテストや指標ベースの改善は行っているが、まだグロースハックと呼べるものではない
・UXを非常に大切にし、「UXを高めてサービスを伸ばそう!」を基本スタンスに成長してきた
⑧改善事例Part1 -仕事受注側のための改善-
Highlights
・リリース当初は、仕事情報の①各行を大きくし、表示件数を制限することで「にぎわい」を演出
・仕事情報をあえて絞り込みづらくすることで、0件のカテゴリ(がっかり要素)を作らない
・不安感(UX)を軽減することで、離脱率の軽減、再訪率の向上を実現
【→まだまだ続くクラウドワークスのUXへのこだわり】
⑨改善事例Part2 -仕事依頼側のための改善-
Highlights
・Q&Aフォーラム「みんなのお仕事相談所」の設置により、ユーザーの不安を解消
・アンサーは受注者の決定に際する判断を円滑化する効果も
・「みんなのお仕事相談所」の設置により、仕事依頼数の改善に成功
⑩その他UXを意識した機能・施策
Highlights
・契約中/契約していたメンバーを管理出来るツール「マイチーム」の設置により、チーム感を演出→契約率の向上
・お金以外のかたちで受注者やアンサーに感謝の気持ちを表明出来る「ありがとうボタン」の設置により、取引のストレスを軽減→リピート率の向上
・自社製品を公に利用することで顧客に信頼を与える手法「ドッグフーディング」を実践。現在までに、時給制でエンジニアを雇用、期間限定ロゴを募集などをクラウドワークス内で依頼。
⑪ディスカッション
課題:
Q&Aサービス「みんなのお仕事相談所」から仕事の依頼への案件化を増やすには? ( 参考URL: http://crowdworks.jp/consultation )
参加者の意見:
・回答の緊急度を表す笑顔のアイコンをもっとわかりやすく(緊急度が高ければ、それだけ依頼の確率も高く、良い回答が集まりやすい)
・一目で受注候補者を評価出来るように、受注実績やスキルをプレビューで表示する
・依頼者向けに注文のチュートリアルを作る。
・回答者数の多い人ほど受注率が高いことを明確に示す
・チャット機能を付加する
【→あそびゅー!がこだわるサービス品質とは】
あそびゅー!がこだわり抜く本質的なサービス品質の向上
「あそびゅー!」
レジャー・体験・アクティビティを網羅し、今大きな成長を遂げる予約サイトだ。
昨日行われたGrowthengineer Campでは、あそびゅー!のCTOを務める江部氏(前身はフューチャーアーキテクト)を登壇者に迎え、あそびゅー!のグロースについて語って頂いた。
①あそびゅー!とは?
・レジャー・体験・アクティビティの予約サイト。
・2012年7月にβ版OPEN。
・旅行系メディアや福利厚生サービス等と連携し、契約社数、予約数ともに順調に増加中。
・まだ「グロースハック」と呼べるレベルには達していない
・契約レジャー会社数 ・・・ 約700社
・掲載レジャープラン数 ・・・ 約2200プラン
・掲載ジャンル数 ・・・ 約130ジャンル
②あそびゅー!のビジネスモデル
あそびゅー!がカスタマーに提供するベネフィット
①容易に比較・検討できるインターフェース
②簡単WEB予約
③安心感のある電話対応
あそびゅー!がレジャー主催者に提供するベネフィット
①集客の代行
②WEB予約システムの提供
③問い合わせ、日程調整等の代行
④専用メールツールによる安心かつ確実なコミュニケーション(ノーショウの防止)
③グロースのための最初のステップPart1 -良質なコンテンツが豊富なサイトにする-
・良質なコンテンツを集めるために、チーム一丸となってコンテンツを集めることが重要
・営業が泥臭く契約を集めることはもちろんだが、エンジニアは営業の口をふさぐのではなく、営業に武器を与える(事業社のニーズを把握しながらなるべく要望に応えてあげる努力をする)ことが重要
④申込から催行まで、「使える」サービスにする
・申し込み→空き状況確認→予約確定→催行までのフローのミスを最小化する
・ 申し込み-空き状況確認間で対応漏れがないように、「二日以内に返事がない場合はメールや管理画面上にアラートがあがる仕組み」を作るだけでなく、懇切丁寧な案内を繰り返し、オペレーションを浸透させる。
・空き状況確認-予約間で空き枠なしなどの予約が出来ないケースを最小化するため、同様な条件のプランを再提案する仕組みを作る→全体の5%くらいが再マッチ成立
⑤ニーズにリーチできるサービスにする
・基礎的なSEO対策をしっかり行う
・基礎的なSEO対策の基に良質なコンテンツを増やしていったところ、自然と順位は向上
・過剰なURLの静的化や不自然なタグクラウド等、効果の真偽が不確かな施策に頼った結果、成果は出ず、結果貴重な開発時間をロスすることに
⑥ディスカッション
課題:
あそびゅー!のユーザの6割はスマートフォンからのアクセスです。
スマートフォンユーザがトップページから流入した際に、離脱せず申込に至る確率(CVR)を上げるため、現状のスマホサイトのUIの問題点を指摘し、改善策を考えてください。
参加者からの意見:
・「LINEで相談する」ボタンを設置する
・雨の日向けサービスをレコメンドするための入り口を作る
・スマホとPCを別物と考え、スマホにはスマホの独自UIを設計する
・GPS検索などがあるといい
・モバイルユーザーの大半はアプリをメインにデバイスを利用しているため、アプリを制作する
・トップページのコンテンツを写真だけでまとめ、ピンタレストのように表示する
・各ページの情報量を減らす
・申し込みまでの階層が深い。画面遷移を減らす
・日程予算で選べるメニューもあり
・住所/現在地からレジャー施設までの距離が分かるようにする
・口コミを見れるようにする
・動画を載せて、躍動感を出す
振り返って
クラウドワークスとあそびゅー!。どちらも「まだグロースハックは出来ていない」とのことでしたが、両サービスとも最高のプロダクト体験を提供するためにじっくりと時間をかけて改善に取り組んでいる様子が伺えました。
growth hack japanの他記事でもお伝えしてきたように、バイラル効果やグロースと呼ばれる急速な成長の根源はユーザー体験の最適化です。その点では、両サービスともに小手先の戦術ではなく、グロースの本質が見えており、ローンチ前後のサービスを抱える参加者の皆様にとっては非常に有意義な内容となったのではないでしょうか。
ご協力頂いた田中さん、江部さんに、参加者を代表して心よりお礼申し上げます。
次回開催に向けての告知
Growthengineer Campでは、以下の募集要項に当てはまるスタートアップ及びエンジニアを募集しています。 ご興味頂ける場合には、Growthengineer Camp公式Facebookページよりご連絡くださるようお願い申し上げます。
①パネラー
Growthengineer Campでは、ノウハウの共有を目的に、参加者を前にレクチャーを提供頂けるエンジニアを募集しております。以下の条件のいずれかを満たす場合には、Growthengineer Camp公式Facebookページより、森宛にご連絡くださるようお願い申し上げます。
- ① グロースハックを実践し、実際に大きな成長(最低基準:10万DL)を達成したスタートアップ及び成長に寄与したエンジニア
- ② 条件①は満たさないが、グロースハックを実践中であり、今後の伸びが期待されるスタートアップ及び所属エンジニア
②リスナー
Growthengineer Campでは、グロースハックに関する知識の向上を目的に、リスナーとして参加頂くエンジニアを募集しております。グロースハックを現場で実践する講師陣の下、グロースハックについて見識を深めたいとお考えの際には、Growthengineer Camp公式Facebookページより、森宛にご連絡くださるようお願い申し上げます。
沢山のご応募お待ちしております!